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■ キョン「――――さあ、零崎を始めよう」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:32:58.20 ID:qzqcQ83sO
開いた理由を聞こうじゃないか。

390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:00:00.27 ID:AR69RVAR0
なんの偶然か、無駄に文章力のある奴等が一同に会しているなw

391 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 02:01:50.98 ID:zVjTjVFz0
 

「冗談じゃないからな」
「それは確かに、冗談ではありませんね……どういうことですか」
「どういうことも何も、俺にも良く分からないんだが、俺はどうも殺人鬼になったらしい」
「笑えないですし意味が分かりません」
どっかで聞いた台詞だ。なぜだか気持ちが良く分かる。
「俺にもよく分からん。ただ、俺はハルヒを殺して、長門を殺しそうになって、今お前を殺すところだった」

「………………長門さん」
理解を放棄したな。説明を求める対象を変えやがった。

「私にも分からない。ただ、彼は間違いなく彼であり、そして紛れもない殺人鬼」
「……どうやら僕の頭か世界のどちらかがおかしくなってしまったようですね」
なんとなく気持ちは分かるが、お前の頭がおかしいんじゃない。
俺や長門やハルヒだったモノも事態の中にいるんだから、お前が世界の中心じゃない以上お前の頭は関係ない。
「いえいえ、この世界が僕の見ている夢ではないなどと証明することはできないわけですし」
いつもの軽口が返ってくる。意外と元気だな。
「現実逃避がしたくなっているんですよ」
気持ちは分かる。今日はやけにこいつと分かり合えそうだ。
「僕の方は無理ですね。さすがに錐で目玉を貫かれそうになっては」

 

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:02:40.97 ID:a0UX63+B0
>>389
お前なんでこのスレにいるんだよwww

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:03:13.20 ID:ud3H3G8R0
>>389
いーちゃんと人識の会話の際に地の文であった
具体的にどこといわれると忘れた

394 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 02:03:54.07 ID:o1tTw8YXO
「この自体は大変深刻です。そして何かがおかしい」

ホテルを出て、適当な道を探索する。

「まず長門さんですが、長門さん自身は自分で出ていかれたのでしょう。そこは普通です。いや、普通と言っていいか解りませんが……
とにかく、ここは置いておきます。おかしいのは周りの方々の反応です。まず長門さんのクラスメイトですが、〔まるで長門さんがいなくなるのが普通〕なような振る舞いでした。教師も同じです。長門さんがいない事を全く問題視していない」

とにかく、広いところへ。そう思って進むと、大きな川に出た。
川にそって、歩く。

「そして、ホテルのフロントですが、こちらは更におかしい。〔誰が入ろうが出ようが容認している〕。そんな風でした。おそらく今あなたがホテルを出ても何の注意も受けないでしょう。長門さんも注意されなかったわけですから」

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:11:06.65 ID:nvLkISTcO
言われてみればあったような気がしてきた
西尾作品って読みやすいけど面倒な文体だよな

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:16:00.96 ID:p/yrERrLO
ネウロにブリーチのオサレ成分を足せば西尾っぽい世界観になるような気がする

397 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 02:16:35.52 ID:o1tTw8YXO
川沿いをずっと歩いていると、誰かが倒れていた。

「あなたがもし出ていかれるのなら、そうすればいい、ですが、僕は行くことは出来ません。僕の任務は涼宮ハルヒに関することなんですから。彼女の元を離れることは出来ません。」

街灯がスポットライトのように、倒れている人物を照らす。

「怨まれようと仕方ないことです。申し訳ありません。ですが、僕としてはあなたに出ていって欲しいとは思いませんね。あなたは涼宮ハルヒのキーであり。SOS団の団員なのですから。」

見慣れた北高の制服。

「そういう意味では、僕は長門さんも大事な方々の中にもちろん入ります。だからあなたを無理に止めようとは思わない」

灰色のショートヘア

398 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 02:18:15.02 ID:zVjTjVFz0
 
残念ながら俺と古泉の間にはどうしようもない溝が生まれてしまったらしい。というか俺が作ったのか。
いきなり殺されかけたわけだし、奴の崇めている神さまを殺してしまったわけだし。
正直、親友と呼んでもいいと思っていた間柄なだけに、本当に残念だ。まあ仕方ないが。

「……それで、どうするんですか」
「ん?」
「あなたが、殺人鬼になった、というのは分かりました。いえ、理解も納得もできませんが分かりました。
 それで、これからどうするんですか」

ああ。そういえばさっきはそれを考えていたんだっけか。

「どうしたもんだろうな。とりあえず殺人犯として出るところに出てしかるべき処罰を受けるべきか?」
一応常識人としての意見を言ってみたのだが。

「それは推奨できない」
「それはやめたほうがいいと思います」

ダブルで否定された。

 

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:21:36.62 ID:pQHogdkRO
>>389
零崎は笑って、ぼくは笑わなかった。

クビシメロマンチストの自由ウンタラな会話だな

400 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 02:28:02.52 ID:zVjTjVFz0
 
「現在の貴方の行動と精神状態から推測すると、
 貴方が警察その他の治安機関に出向いても、貴方はそこにいる人間を無差別に殺害すると思われる」
「僕も同感です。場所がどこでも、相手が誰でも関係なく、人を見た途端に殺してしまいそうな気がしますね。
 あなたが人がいるところに行くのは、誰にとっても不幸な結果が出そうです」

確かに言われてみればそうだ。
すでに何度長門を殺し損ねているのか分からないし。そこらに長門に届かなかった様々な工具が転がってるし。

「そうは言ってもな。じゃあどうすればいいっていうんだ」
人がいるところは駄目、となれば、山奥で隠居でもするしかないのか。

長門は少し考えるように黙り、

「……私の部屋に来て」

感情の読み取れない瞳で、言った。

 

401 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 02:28:04.09 ID:o1tTw8YXO
「ですから、あわよくば、あなたと長門さん、どちらにも戻って来て頂きたいものですね」

「……」

「つまり、十分気をつけて置いて欲しい。そういうことです。清水坂でも話しましたが、この、京都を覆う力はとてつもなく強大です。それも一つではない。詳しくは解りませんが、複数の力が働いています」

本が好きな、ちいさな女の子。

「もしかすると、長門さんクラスの方も、その強大な力の中にいらっしゃるかも知れません。ですが。僕は本心から、あなた方に帰ってきて頂きたいと思っていますよ。
それでは、頑張ってきて下さい。涼宮さんの心配はなさらずに。ああ、もう一度言いましょう。僕は、本心から、あなた方二人に、戻って来て頂きたいです」

「……古泉、……それは」

402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:31:50.96 ID:jCcAYc/j0
もうすぐ堕ちるね

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:32:48.62 ID:j99buVU0O
もうそんな時間か

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