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■ キョン「――――さあ、零崎を始めよう」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 06:37:00.54 ID:itgStgZpO
>>72

 ふと、自分の足が店からでてから
素直に自宅に向かってることに気がついた。
当たり前の、当然の行動を行っていることに気がついて。
俺は慌てて踵を返して道を戻る。

 歩くこと、それを意識的に行わなくてはいけないというのは
なかなかに億劫な作業だった。
無意識に、身の任せるままに足を動かせば必ず大なり小なり行きなれた道を選ぶ。
行きなれた場所、つまりは自宅に学校、駅前の広場に鶴屋邸なども含まれる。
そしてその全てに俺が会いたくない人間の面影がある、思い出がある。
どこに行っても誰かしらと出会いそうで、俺はあっちじゃないこっちじゃないと
知らない道を選ぼうとして、そしてそのことごとくが浅くも記憶にある場所で
俺はこの街に知らない道が無いことにまで気がついた。

 この町全ての道を、俺はSOS団だったり、異能力大事件の関係だったりで
きっちり網羅しつくしていたらしい。

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