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■ キョン「――――さあ、零崎を始めよう」

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:12:46.70 ID:0GEXQXmHO
「さーて、それじゃあまたしゅっぱーつ!」
 そんな元気な涼宮とは反対に、彼の気分は最悪なものだった。
「キョンくん、大丈夫ですか……?」
 朝比奈が彼に声を掛けるも、立ち直る気配は全く無い。
「いいのよみくるちゃん、そいつは放っとけば勝手に元に戻るでしょ、どーせくだらないことやってたのよ」
 そんなことないと彼は言いたかったが、よく考えてみると「ナンパして墓穴を掘って失敗」した訳だから、確かにくだらないかも知れない。
「いい! キョン! いつまでもそんな調子だったら清水の舞台から突き落とすわよ!」
 そう言って、涼宮は彼の手を引っ張ってまたもずんずんと坂を上っていく。
 そんな涼宮を見て、彼は少し気が紛れた。取り合えず、坂が終わるまでにさっきのことは忘れよう。


まだ飛び降りたくないからな。

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