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■ キョン「――――さあ、零崎を始めよう」
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:32:58.20 ID:qzqcQ83sO
- 開いた理由を聞こうじゃないか。
- 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:26:19.15 ID:0GEXQXmHO
- >>261
そうか、それはすまなんだ
しかし零崎零識をキョンにするということは人識の親父になるという訳か
- 263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:27:17.98 ID:U6/3t3YOO
- >>235
今更だが、乙。面白かったぜ
>>259
零崎零識じゃ人識のとーちゃんになっちまうよ
- 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:44:29.31 ID:qXMtuuH6O
- それはないな
- 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:47:20.47 ID:0GEXQXmHO
- せめてキョンが新しい零崎になるとかな。
- 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:58:49.90 ID:TgVzH3iPO
- ハルヒ「どうしたのキョン?」
キョン「今日はちょっと寝不足でな」
ハルヒ「アンタねぇ、あんな夜遅くまで起きてるからそんなことになるのよ」
キョン「あんな夜遅くに電話をかけてきて、あんな夜遅くまで話し続けたのはどこのどいつだ」
ハルヒ「それでも私は眠くないわよ!」
キョン「あーハイハイ、そうですね」
ハルヒ「ちょっとキョン!どこに行くのよ!」
キョン「保健室だよ。寝てくる」
ハルヒ「キョン!まったくもう・・・。あとでお仕置きね」
- 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:06:46.63 ID:TgVzH3iPO
- 保健室。とは言ったものの、俺はきっとあそこでもゆっくりと惰眠を貪れはしないだろう。
なぜなら、保健室には常にヤツがいるからだ・・・。
そんなことを考えながら、俺は保健室の扉を開く。
ガラッ
キョン「失礼します」
病院坂「おやおや、これはこれは。正に珍しい人物が訪れたものだ!
やぁ、これは一体どうしたことかな?まさか体調でも崩したかい?よもやサボリに来たとは言わないだろうね?
まさか私に会いに来てくれたのかな!?なんと嬉しいことだ!こんなに嬉しいことは他にないよ!
今日というこの素晴らしい日を、私の秘密の日記帳に記して一生の宝物にしたいくらいだ!」
あー、やかましい。
病院坂黒猫か。
やはり、ここでもぐっすり睡眠とはいきそうになかった。
- 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:08:39.53 ID:TgVzH3iPO
- 黒猫の一人称は僕だった・・・
- 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:09:56.33 ID:0GEXQXmHO
- くろね子さんだと……
- 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:11:41.68 ID:qXMtuuH6O
- >>267
つまんね
- 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:19:29.41 ID:qXMtuuH6O
- 言い過ぎた。やっぱ続けて。
- 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:21:20.37 ID:0GEXQXmHO
- 頑張れ、書き切れば一体ちゃんを雛見沢に送り込んでいいぞ。
- 273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:49:53.06 ID:0GEXQXmHO
- 落としたくないなあ……
- 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:00:47.80 ID:TgVzH3iPO
- ごめん
俺、ハルヒは憂鬱までしか読んでないし
ひぐらしも綿流しまでしか知らないんだ
- 275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:04:41.93 ID:Mw6ytJRF0
- >>274
いいからさっさとかけよこのやろー
- 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:07:54.03 ID:bNmdIhqG0
- 戯言はクビシメまでがry
- 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:12:31.84 ID:0GEXQXmHO
- >>276
貴様、萩原子荻ちゃんを要らぬと申すか
- 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:54:08.27 ID:mCfOWMhEO
- >>276
ラストの方で、
もしかしたら、あれっててる子さん?
って考えるだけで最後まで読んで良かったってお萌える。
- 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 13:07:14.77 ID:vQQIbvpfO
- 舌先三寸口八丁
立てば嘘吐き座れば詐欺師
歩く姿は詭道主義
- 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 13:09:47.73 ID:8/aQVf+6O
- 杉田で再生したら意外とイケた
- 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 14:02:30.90 ID:qXMtuuH6O
- よっと
- 282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 14:18:55.21 ID:Fjc4yW+9O
- 書きてー
なんで規制…
携帯からでもいい?
- 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 14:20:14.57 ID:qXMtuuH6O
- .
- 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 14:47:44.08 ID:qXMtuuH6O
- ..
- 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 15:14:32.68 ID:0GEXQXmHO
- >>282
書きたければ書けばいいさ
- 286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 15:41:55.41 ID:0GEXQXmHO
- 長門「…………………」
濡衣さん「 」
- 287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 16:00:30.24 ID:qXMtuuH6O
- age
- 288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 16:27:47.32 ID:Fjc4yW+9O
- >>285
じゃあ書く
と言いたい所だけどバイトだったりする
- 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 16:36:37.51 ID:qXMtuuH6O
- .
- 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 16:53:34.98 ID:UoZ3lF1+O
- 俺も今からバイトだけど、可能な限り保守る
- 291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 17:33:04.71 ID:CPm+zy2x0
- ttp://www.bakemonogatari.com/info/images/i11.jpg
マララ木さんがイケメンすぎて眼球吹いた
- 292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 17:37:20.48 ID:J4iE9XjpO
- >>291
これアニメのあれれ木さんなのか?
- 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 17:45:21.44 ID:qXMtuuH6O
- age
- 294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 18:54:02.40 ID:aIjP1ABaO
- 書き溜め中か?と思ったらバイトかw
よーしパパ張り切って保守しちゃうぞー
- 295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:13:17.07 ID:MVV8ht4E0
- 零
- 296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:29:33.56 ID:0GEXQXmHO
- 崎
- 297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:33:41.48 ID:Fjc4yW+9O
- 曲
- 298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:49:30.54 ID:UoZ3lF1+O
- 識
- 299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:59:52.12 ID:0GEXQXmHO
- ……なんか書くか。保守代わりに
- 300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:13:11.71 ID:7IKpYs0q0
- 超能力者という概念的な括りがあります。
それが何であり何を意味するのかを考えるのは何の得もなくそもそも面倒なのでやらないけれど、
つまるところそれは普通とは異なる、というものを何処かの誰かの何かに伝える便利な概念……ってことでいいのではないでしょうか。
これを僕の現状に当てはめるて考えみるとすれば、そうですね。……気狂い、いえ、これだと変か。
僕はこうにも冷静に思考を続け、あまつさえ下らない思惟に耽っているわけですからね。
そうですね……ミステリーなりサスペンス風なりに評せば殺人鬼、或いはサイコパス。そこらへんでどうでしょうか。
というかね、仕方がないですね、これ。どうしてなんでしょうね、こうなってしまうのは。
「うふふっ」と笑みが漏れてしょうがないんですから。いつから僕はこうなってしまったのでしょう。
別にこれは楽しいだとかそういった感情的なものからくる笑みなんじゃなくて、
「今日も一日が終わったなあ」と言ってベッドに突っ伏した時の笑み――というよりは満足感?
もしくは別段、美味くも不味くもない食事をとったあとに義務的に覚える感慨に近い……と、だいたいそんな感じなんですよね。
もっと解り易くするならトイレを限界まで我慢して、ぎりぎり一杯のところで間に合った……的な? 少し違うか。
「ようし、こんな具合でどうですか」
自分の仕事をようやく終えたとばかりに、僕は呟いてみる。眺めてみる。落ち度がないのか確認ですよ。
しかし人体を捌くのは苦手だったのだけれど、リンゴと大して変わらないもんですね。
そう、なぜか顔の皮を剥ぎたくて剥ぎたくて気が付いた時には――ついつい、やっちゃってましたし。
「すみませんね森さん。ええ、これは本心からの言葉です。偽りなしに」
と合掌してはみましたが、返答はないですよね。やっぱり。だいぶ前から口が開きっ放しだし。
それに顔中が充血しきった瞳のように真っ赤ですし、皮を剥いだトマトかホオヅキか……いやいや、ザクロ? でしょうか。
なんにせよ少々ディテールに凝り過ぎちゃいましたね。
「……さてと」
どうしましょうか。ベタに考えるのなら出頭でもするべきなんでしょうか。
でもこの人は超能力者なんだし、ここは閉鎖空間のなかなんだし、このまま放っておけばいずれ消えるんだろうし。
……ふむ、どうしましょうかね?
- 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:14:54.98 ID:7IKpYs0q0
- 上のに雰囲気似せようとしてみたけど、やっぱちょっと違うかな
- 302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:15:59.47 ID:rkI/E6UaO
- あれ?残ってたのかよっておどろいて3度目だ
支援 やまた
- 303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:19:34.35 ID:iHAJDjVCO
- こんどは零崎一賊がでること期待してあぐ。
- 304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:20:21.96 ID:g2pq9NBVO
- やって殺れないことはない支援
- 305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:23:50.44 ID:0GEXQXmHO
- 夏も終わり、世間の季節は秋に足を踏み入れようというとき、京都はまだ夏の鬱陶しさを残していた。
「ちょっとキョン! 何ぐずぐずやってんのよ! そんなに置いてかれたいの!」
涼宮ハルヒはそう言うと、彼の襟首を引っつかみ、清水坂をずんずんと進みだした。
「おいちょっと待てハルヒ、まずは手を離してくれ、それに大体、急いだところで清水寺は逃げたりしないぞ」
あと、かなり恥ずかしい。彼等とすれ違った人々はほとんどが彼等を見て笑っている。
騒がしいこともあり、中々目立つようだ。
つまり、涼宮ハルヒはそれだけ元気いっぱいだった。
- 306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:47:06.02 ID:9Zf7QLgl0
- 支援
- 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:48:37.22 ID:0GEXQXmHO
- 「何言ってんのよ、時間が逃げちゃうでしょ! いい? 私たちに残された時間は少ないのよ、しっかり使わなきゃ損じゃない!」
それはそうだが、今は観光に来てるんだ。急いで回る方が勿体無いような気もする。それに目的地はもうそこまで来てるんだ。だったらゆっくり観光したい。
「小泉、あとどれくらいだ」
そう言って彼は自分と同じ制服を着た、パンフレットを読んでいる小泉一樹に尋ねた。
「そうですね……、東大路通から清水寺までのこの清水坂が約1.2キロだそうですので、もうすぐだとは思いますが・・・」
「だ、そうだ、もう少しゆっくり行こう、ハルヒ。これじゃあまり観光にならん」
ふと小泉の横を見る。
そこには無言で本を読みふけっている少女、長門有希がいる。京都仕様なのだろうか。なにやら古めいた本を読んでいるので表紙を見てみると、「修学旅行殺人事件」と印刷されていた。
……彼女なりの洒落なのかも知れないが、彼女だからこそ洒落にならないので、なかなかツッコミ辛いものがあるので、ここはスルーを決め込んだ。とりあえずハルヒに見せなければそれでいい、そう彼は思った。
- 308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:53:50.33 ID:SosDywj9O
- Sosの俺が期待
- 309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:03:08.40 ID:CPm+zy2x0
- 出夢君が出る事を期待して紫煙
- 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:10:40.10 ID:OkHGtWTRO
- >>309
よう、俺の代替品
- 311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:13:49.75 ID:0GEXQXmHO
- そして、その後ろ、さっきから少しずつ少しずつこの集団から遅れだして来ているのは彼らの学校の上級生、朝比奈みくるである。
さきほどから口数が少なくなり、今では「ふう…」か「ふええ…」しか言わなくなっている。
「朝比奈さん、大丈夫ですか」
そう言ってやると朝比奈は彼に向かって精一杯の笑顔を見せた。
「大丈夫です……。ありがとう、キョンくん」
彼は今まで何とも思わなかったこの坂が急に憎たらしくなった。何故彼女をここまで追い詰めるのだろう。もう少し緩やかな坂ならいいのに、そもそもなんでこんな高い所に寺なんぞ構えて、わざわざそこに観光しなければならないのか。
「おやおや、行叡居士をも殴り倒しそうな顔をしてらっしゃいますが、それは筋違いでしょう。今すべきことは彼女を説得し、ペースを落としてもらうことでは?」
という目をした小泉に、そんなことは分かってる。と言いたげな顔で、彼は相変わらず自分の襟首をぐいぐい引っ張り続けている涼宮の説得にあたることにした。
- 312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:17:26.37 ID:Fjc4yW+9O
- バイトが終わりました
が、素直に支援
- 313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:26:34.96 ID:aIjP1ABaO
- >>312
バイト乙
ここにいたのか!さ、書き溜める作業に戻るんだ!
- 314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:37:25.43 ID:qXMtuuH6O
- age
- 315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:40:11.27 ID:SosDywj9O
- (^^)(>_<)(-.-;)(^O^)/(+_+)(*_*)(#^.^#)
- 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:42:09.94 ID:Fjc4yW+9O
- >>313
ん、少し書き溜めながら
飯食ってくる
- 317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:48:20.57 ID:aIjP1ABaO
- >>316
wktkしながら待ってる!!
- 318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:49:27.56 ID:0GEXQXmHO
- そんなわけで
涼宮を説得し、朝比奈を休ませるため、彼等は坂の途中いくつも並んでる土産物店の一つに入っていた。
「しかし、不思議なものですね」
土産を物色している女性三人を男二人で眺めていると、小泉は暇つぶしのように彼に話かけた。
「朝比奈さん達二年生が修学旅行というのならまだしも、僕達一年生も一緒とは、ね…北高で始めてのことじゃないでしょうか」
白々しい、そう彼は思った。どうせ今回もお前が一枚噛んでるんだろう、と。
「今回もまた何か仕組んであるんだろ? いつかの無人島みたいに」
「いいえ……我々がしたのは[ここまで]なんです」
小泉の目が鋭くなり、声を抑えつつ、話し出す。
「この地なんですが……どうも我々は介入出来ないようなんです。大きな、とてつもなく大きな、それこそ世界全体が関わっているような、そんな力が、この地にはあるそうなんです」
それなら日本全部がその大きな力とやらに包まれてるだろう。何故この京都だけなのか。
「分かりません。そして、これからのことも……全く……」
「正直不安でたまりませんよ」と小泉はおどけてみせた。
「ですので、今回の僕は何があろうとも手助けすることは出来ません。ここではただの高校生ですので、頼るなら長門さんにどうぞ」
そう言って小泉は三人組を眺める。正確には涼宮ハルヒを、眺める。
「……何も無ければいいがな……」
彼がそう言うと、小泉も「ええ」と頷いた。
- 319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:04:20.20 ID:qXMtuuH6O
- 危ね
- 320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:15:43.64 ID:OkHGtWTRO
- 続きが気になる
- 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:35:25.85 ID:0GEXQXmHO
- 「君達、修学旅行生か?」
急に、彼と小泉に後ろから誰かが声をかけた。
二人揃って振り返る、と、そこには女性が立っていた。
甚平を羽織り、長めの髪を後ろで束ねている。なかなかどうして、美人な女性だった。
「ええ…、まあそうですが…何か」
返事を返す小泉に、彼は、なんでお前が応えてるんだよ俺に先行させろよと思ったが、ここは堪えておくことにした。
「いや、別に、何か良くない顔をしてたからな、何かの縁だと思って声をかけた、ここで土産を買うのか?」
「いえ、ちょっとした休憩にと…、あ、あそこにいる三人の付き添いです」
そう言って小泉はまだ土産を物色している三人を指差した。
甚平の女性は三人を見て「ふむ、賑やかなものだ」とだけ言った。
「もしかして、ここの店員さんですか?」
取り合えず何か喋っておこう、そう彼は思い、質問してみた。
すると甚平の女性はバツの悪そうに、だがあっさりと
「いや、今クビになった」
と言った。
「……」
どうすんだよ……。
どうするんだよ! お近づきになろうとしたら遠ざかるなんて思わなかったんだ! 小泉も「やってしまいましたね」みたいな顔をするなよここでリカバーするのがお前の役目だろ!
「客と喧嘩してしまってな」
「はあ……」
「フリーターというのは何処も厳しいものだな」
聞きたくない。彼は全く聞きたくなかった。
「君達もこんな風にはならない事だ」
そういって甚平の女性は「では、また縁があればな」と、坂を降りていった
- 322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:38:53.98 ID:jpWmsnssO
- みいこさん!
- 323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:39:14.32 ID:lyTRJwn4O
- キタ━━(゚∀゚)━━!!!
- 324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:40:31.34 ID:qXMtuuH6O
- 古泉が正解な
- 325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:52:55.98 ID:8Wfes3Ln0
- あたし、が正解な
- 326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:08:31.35 ID:MVV8ht4E0
- スッパマン、が正解な
- 327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:11:23.96 ID:L3S6anyrO
- キョンは何識なんだ
- 328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:12:38.25 ID:CPm+zy2x0
- さ、君の番だオービーくん
- 329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:12:46.70 ID:0GEXQXmHO
- 「さーて、それじゃあまたしゅっぱーつ!」
そんな元気な涼宮とは反対に、彼の気分は最悪なものだった。
「キョンくん、大丈夫ですか……?」
朝比奈が彼に声を掛けるも、立ち直る気配は全く無い。
「いいのよみくるちゃん、そいつは放っとけば勝手に元に戻るでしょ、どーせくだらないことやってたのよ」
そんなことないと彼は言いたかったが、よく考えてみると「ナンパして墓穴を掘って失敗」した訳だから、確かにくだらないかも知れない。
「いい! キョン! いつまでもそんな調子だったら清水の舞台から突き落とすわよ!」
そう言って、涼宮は彼の手を引っ張ってまたもずんずんと坂を上っていく。
そんな涼宮を見て、彼は少し気が紛れた。取り合えず、坂が終わるまでにさっきのことは忘れよう。
まだ飛び降りたくないからな。
- 330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:14:46.64 ID:Fjc4yW+9O
-
「私の弟になる気は無いか?」
見慣れた町並み、夕日も沈んで
俺の視界は月と星と街灯で保っている。
そこに突如現れる細く長く高い男性。
「僭越ながら一部始終を見ていた」
生臭い鉄の匂い。なんて遠回りに伝えてみたところで結果は変わる訳も無く。
ただただ生々しく痛々しく仰々しく苦々しい死体が、血みどろが広がっている。
誰の所為? 俺の所為? いや違う筈だ、そう思いたい。
男は俺の心を読んだように、歌うように言葉を紡ぐ。
「そうだ君は悪くない、その通りだ」
細長いシザーハンズが俺に近付いて来る。
嫌に心に響く声は、俺に浸透していく。
「君の名前は?」
「…まともに呼ばれた事の無い苗字と名前が一つずつ、一番呼ばれるのはキョン」
「そうか…。で、私の弟になる気はないかな?」
- 331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:18:23.41 ID:Fjc4yW+9O
- >>330
俺の後ろにはコンクリート塀と死体が紅く佇む、
俺の手元には如何なる用途の物か判断しかねるが刀の様な形状をした細いナイフ、
俺の前方には中学のころの針金で作った人形の様な人間。
はい、状況判断終了。非常によろしくない。
大体なに平然と談笑モードに入ってるんですかねこの人は?
弟にならないか? なにそれ、ロザリオでも渡せばいいんでしょうか?
「いや、正直その提案は本当にありがたいんですが
ぶっちゃけのんびりと談笑しているほど余裕が無く手ですね。
俺としては早々にこの場を立ち去ってしかるべき所に身を投じようかと」
さらに言うなればその鋏、両刃の鋏なんて初見もいい所ですが、
形状から言って絶対紙切れないじゃないですか、
一体何を切るのですか? 人?
はは、俺が言うのもなんだがこの人危険人物ですよ。
「キョン君、君は素晴らしいと思うよ。
そこの彼から凶器を奪い、一振りで首を両断。血液の噴水。
芸術点を上げよう、思い切りもいい」
「はぁ、…じゃなくてですね。あなたが誰かは知りませんが
俺はちょいとした手違いとは言え人を殺戮っちゃったので
しばらくまじめにお勤めでもしようかとですね」
- 332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:22:21.85 ID:OkHGtWTRO
- 変態針金お兄ちゃん大好きだ
- 333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:23:27.53 ID:Fjc4yW+9O
- >>331
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね。
零崎双識、それが私の名前だよキョン君」
背広に眼鏡、ネクタイをしっかりとした
その型にはまったサラリーマンな風貌。
でかい鋏。
やたら細い体躯。
零崎双識。
「君はなにか思い違いしている、君は手違いで殺したんじゃないし
その女性も勘違いで死んだわけじゃない」
そう大げさに両手を広げる零崎さんちの双識さん、
異常なまでの長さの腕プラス鋏でこの道の端から端までを
完全に彼がその身で塞ぐ。馬鹿じゃないのかこの人。
大体あなたも思い違いしている、俺のさっきの台詞はなにも自己紹介を求めた訳じゃない。
「彼女は死ぬべくして死んだし、君もなるべくしてなった」
「…なにに?」
「零崎に、殺人鬼にさ」
- 334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:30:46.44 ID:y/gg2BYL0
- 支援!面白い
- 335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:33:02.31 ID:Fjc4yW+9O
- >>333
「いやいやいや! ちょ、ちょっと待ってください零崎さん」
「苗字だなんて他人行儀な、お兄さんと呼んでくれて構わないよキョン」
一歩こちらに歩み寄る双識さん。
そのフレンドリーさは場合によっては非常に好感を持てるもので
友好的に接してくる年上の男性(でかい鋏所持)相手に
こんな感情抱くのは俺自身も甚だ申し訳ないのだが。
…この人はなかなかにハイレベルの変態とお見受けする。
「大体、人を一人殺しただけで殺人鬼って…。人殺しではありますけど」
一人殺しただけ、不意に口からでた言葉に後から気付いたが
それに対する道徳的観念からの呵責は皆無だった。
「数は関係ないよキョン、この場合問題なのはそこじゃない」
- 336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:39:18.22 ID:0GEXQXmHO
- それから
清水寺に着いた彼等はずっと騒がしかった、涼宮が彼を清水の舞台から落とそうとしたり、それを古泉がなだめたり、寺で朝比奈さんが拍手叩いてしまったり
長門はずっと本を読んでたり、地主神社で恋占いの石で朝比奈さんが転んだり、帰りに通った公園でひたすら虫を殺していた少女を涼宮が叱り、その後一緒に遊んだり。とにかく楽しんでいた。
楽しんでいた。
ここまではずっと
なんの問題も無く、平穏だった筈だ。
ここまでは
いや、もしかすると、最初からおかしかったのかも知れない。
京都に来た。その時点で。
だけどもう、今更何を言っても、戻れないのだ。
あの平穏は、戻ってこない。
- 337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:43:17.31 ID:bZSIKjhAP
- 然り気無く崩子ちゃんktkr
- 338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:44:16.68 ID:VcKzUxGEO
- キョン「やれやれ、零崎でもおっぱじめますか」俺は射精した
- 339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:49:37.22 ID:tWmLl/DIO
- wktk
- 340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:52:39.58 ID:Fjc4yW+9O
- >>335
「例えば、君は自主的に警察にこれからいくとするだろ?
つまり自首するために、ね。するとどうだろう、
気がつくと君は警察をそのちゃっちぃナイフで殺している。
ならば一回自宅に逃げ帰ってみようか?
しかし驚き、君の帰宅をしって顔をだした家族を片っ端から殺してしまうことだろうね。
なら友人に匿って貰う? 恋人や先輩後輩に先生親戚、誰でもいい。
君はその発現したばかりの溢れる殺意に任せて片っ端から[<font color="red">ピーーー</font>]だろうね、
それは断言してもいい。君はもう殺人鬼で殺人狂だ」
断言、宣言、高らかに俺をキリングジャンキー呼ばわりする双識さん。
しかしそれを不快に思ったり、それに対し感情を高ぶらせるような無かった。
むしろ逆というか、お前の居場所はここだと手招きされるような、
そんな安堵感というか、迷っていた自分に対して答えがだされた安心感。
安全、安穏、安定、安堵、安心、安寧、安静、安泰、安楽。
ふと、この人に、遠く昔あったことがある気がした。
懐かしいような、郷愁をそそる感覚。
頭は否定する、初対面の危険人物で、しかもまずいところを見られた。
しかし心のどこかは唱え続ける、知っていると、心のそこから。
- 341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:59:49.70 ID:SosDywj9O
- 「生まれてきて」「すいません」
- 342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:59:50.48 ID:aIjP1ABaO
- 待っていたよFjc4yW+9O氏(´∀`)
面白いよ!!!!!
- 343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:00:58.88 ID:rqALpYlaO
- 同時進行とか・・・もっとやれ
- 344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:05:20.20 ID:P1y+Pzo3P
- 読みづらいっちゃ読みづらいが、考えてみりゃサル避けに丁度良いかもな同時進行って
とにかくどちらもwktkだっぜ
- 345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:05:54.62 ID:pQHogdkRO
- すばらしい
- 346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:09:44.90 ID:itgStgZpO
- ミスってた
>>335
「例えば、君は自主的に警察にこれからいくとするだろ?
つまり自首するために、ね。するとどうだろう、
気がつくと君は警察をそのちゃっちぃナイフで殺している。
ならば一回自宅に逃げ帰ってみようか?
しかし驚き、君の帰宅をしって顔をだした家族を片っ端から殺してしまうことだろうね。
なら友人に匿って貰う? 恋人や先輩後輩に先生親戚、誰でもいい。
君はその発現したばかりの溢れる殺意に任せて片っ端から殺す、
それは断言してもいい。君はもう殺人鬼で殺人狂だ」
断言、宣言、高らかに俺をキリングジャンキー呼ばわりする双識さん。
しかしそれを不快に思ったり、それに対し感情を高ぶらせるような無かった。
むしろ逆というか、お前の居場所はここだと手招きされるような、
そんな安堵感というか、迷っていた自分に対して答えがだされた安心感。
安全、安穏、安定、安堵、安心、安寧、安静、安泰、安楽。
ふと、この人に、遠く昔あったことがある気がした。
懐かしいような、郷愁をそそる感覚。
頭は否定する、初対面の危険人物で、しかもまずいところを見られた。
しかし心のどこかは唱え続ける、知っていると、心のそこから。
- 347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:13:29.51 ID:zVjTjVFz0
- 同時進行をさらに増やすぜ。オーケイ?
- 348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:15:48.05 ID:P1y+Pzo3P
- >>347
十全ですわ、御友人
- 349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:16:32.88 ID:ldq/3C0nO
- > 同時進行をさらに増やすぜ。
ふん、構わん
- 350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:17:26.79 ID:p/yrERrLO
- 同時進行は歓迎だけどさすがにややこしいから各自コテつけてくれたら嬉しい
- 351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:18:12.08 ID:rqALpYlaO
- 書きたくなるのはわかるがますますわかりにくいことに
- 352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:18:24.37 ID:a0UX63+B0
- 私は仕事から帰ってきてもこのスレが残っていることをあらかじめ予測していました
- 353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:21:16.34 ID:itgStgZpO
- >>346
「あなたは何者なんですか?」
手段の一つとしてあった、"口封じに殺す"という未来に続かない選択。
思考の一つとしてあった、逃避、逃亡、逃走という何処にも続かない選択。
可能性の一つとしてあった、刃を自らに向けるという圧倒的に何も無い選択。
それら全てを捨てて俺は自らの意思で一歩目の前の零崎双識と名乗る男に、
近づいた。
そこにあったのは確信、予感めいた何か、
シックスセンスと言えば格好の良いただの勘に近い、
しかし全身の毛の一本に至るまでがそれを正答だと言っている。
俺は、知っているこの感覚を、この零崎双識という人間を、
何よりも零崎という存在、そのものを。
マインドレンデル
「私は零崎一族が一人、自殺志願、零崎双識、しがない殺人鬼さ」
「よろしく、お兄さん」
- 354 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 00:28:04.31 ID:o1tTw8YXO
- 「今日はここでおしまいですね。あとはホテルに戻ってまた明日に備えるだけです。お疲れ様でした」
色々あって、今、彼等は祇園のとある茶屋にいた。創業1897年、焼き饅頭で有名な和菓子屋らしい。
そこを彼等は今日最後の観光とし、くつろいでいた。
「それもお菓子を奢ってまでいただいて」
「だったら頼むなよ……」
清水寺を出た後、涼宮は彼に向かって
「清水の舞台から飛び降りなかったんだから、今度は飛び降りたつもりでなんか奢りなさい」
なんて滅茶苦茶なことをいい、ここの払いは全て彼持ちとなっていた。
そして、女性陣の方には饅頭が山ほど積まれ、涼宮と長門がばくばくと、朝比奈は時折り喉を詰まらせそうになりながら小さな口で一生懸命に頬張っていた。
「まあ、僕もあなたも、何の異常も無かった。そのことに感謝しようじゃありませんか」
何に感謝するんだ。俺の財布の中身を減らしていってるハルヒにか? と彼は冗談交じりに言った。
「そうですね……、せっかくの京都です。神様に、なんてどうです?」
そりゃいいな、と、彼は笑った。古泉も笑った。
「まあ縁結びの神様の下でナンパして墓穴を掘ったなんてのもなかなかの笑い話ですよね」
「なんで掘り返すんだよ!!」
- 355 名前: ◆7SHIicilOU :2009/05/09(土) 00:28:40.39 ID:itgStgZpO
- >>350
これでいいかな?
- 356 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 00:29:14.74 ID:o1tTw8YXO
- あ、>>329です
- 357 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 00:30:26.17 ID:zVjTjVFz0
-
「……………あ?」
とりあえず、状況が理解できない。
いや、理解はしている……それも違うか。疑問を感じるべき所がないのだから、理解も何もない。
いやいや、疑問は感じるべきではないのか。いやだがしかし、これは当然のことだよな……?
なにやらはっきりとしない奇妙な感覚に悩んでいる俺に、
「………説明を、求める」
長門の静かな声がかかる。
「あー……説明?」
変に冷静な感覚があるがやはり混乱しているのも確かなのだろう。
長門が何を聞いているのかが分からない。
長門の言葉をオウム返ししてしまう。
それに、長門はいつもの無表情で。
「この事態の、説明を」
俺の握っている短刀の刃を掌で受け止めながら。
「何故、貴方は」
どこか、震えているような気がする声で。
「涼宮ハルヒを、殺害したの」
ハルヒの返り血に濡れた俺に、問うた。
- 358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:31:00.87 ID:pQHogdkRO
- 死吹「わたく死も死援させていただきます」
- 359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:33:59.72 ID:p/yrERrLO
- 見やすくなったぜサンクス
- 360 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 00:34:10.10 ID:o1tTw8YXO
-
「おや、君達は昼間の……」
声がして、振り返る。
「そこには、清水坂で出会った、ポニーテールの似合う甚平を羽織ったきっぷのいい美人な女性が立っていた」
「……」
「……」
「……あれ? 君達だったろう。あそこにいたの」
そう言って、甚平の女性は彼等の前に立った。
「しかしこうして縁があるとは、世の中狭いものだ」
「……」
「……」
言いたいことはもちろんある。だが先に無礼を働いたのはこちらで、許してくれたのは向こうなのだ、こうして声も掛けて貰えたのだ。ここはスルーが一番かもしれない。
「……自己紹介、ありがとうございます」
とか思ってたら古泉が突っ込んでいた。
彼は失礼なこと言ってんじゃねえよと古泉に突っ込みたかったが、甚平の女性は普通に「応」とだけ応えてくれた。
「えー、と、ここにはよく来るんですか?」
置いていかれるのはごめんだとばかりに、彼は甚平の女性に声を掛ける。
- 361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:41:54.41 ID:P1y+Pzo3P
- モノローグが会話の一部になるキョンと、モノローグ風に会話するみいこさん
ああややこしいwwww
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