■掲示板に戻る■
全部
1-
101-
201-
301-
401-
最新50
read.htmlに切り替える
■ キョン「――――さあ、零崎を始めよう」
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:32:58.20 ID:qzqcQ83sO
- 開いた理由を聞こうじゃないか。
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:33:54.96 ID:cruZZkKKO
- 人識はどこですか
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:34:05.16 ID:jwoT7QXDO
- 以下西尾厨スレ
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:35:21.95 ID:F83BKlUg0
- 傑作にクソスレ
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:35:25.44 ID:F1tQ+gir0
- キョンのモノローグを全部口に出してるのを想像したら、完全に人識だった件。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:36:10.97 ID:KoyE/zSh0
- 自作小説スレかと期待した
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:36:55.54 ID:j/KUVe4KO
- 双識さんに兄貴になってほしい
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:37:09.78 ID:cui2rLbqO
- ワクワクしたから
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:41:33.59 ID:qzqcQ83sO
- >>1さんはエッチな事がしたくなりました。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:42:19.23 ID:pHCMp3T8O
- 寒すぎて
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:44:49.49 ID:qzqcQ83sO
- よっと
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:45:09.73 ID:c1tvtWPF0
- 西尾厨とよばれるために
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:45:42.60 ID:PYYAcxIl0
- 戯言だね
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:45:44.22 ID:CmO/QVDb0
- ハルヒ→哀川潤
長門→崩子ちゃん
みくる→レインコートの人
古泉→崩子兄
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:47:15.26 ID:ti2Y5hFF0
- 戯言シリーズは面白かったけど零崎シリーズつまんなくね?
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:49:07.10 ID:Eyo6tNhiO
- いーちゃんが雛見沢に行ったSS書いてた人かと思って
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 02:58:44.97 ID:y+KyvUn7O
- 人識×出夢
子荻×玉藻
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:16:09.65 ID:ciLMLZJZ0
- 「いやー、さすがにこれはねえだろ」
サンタクロースをいつまで信じていたか、などというどうでもいい話はこの際考えないでおこう。
てかむしろ考えるほど落ち着いてるってのはどうなんでしょうね。
俺は西日で橙に染まる教室の中で、足元に横たわっている、かつて朝倉良子だった物を見下ろした。
「……さすがに死んでるよなぁ。いまなら起きても良いんだぞ、おーい」馬鹿みたいにどうでもいい事を呟いてみる。
そして約二秒程目を閉じて、もっかい見てみる。
足元には、やはり喉からサバイバルナイフを生やし、苦悶の表情を浮かべながら死んでいる朝倉の死体。
「だよなぁ……そう簡単に幻覚を見たり生き返ったりするはずねえもんなぁ」俺はぼりぼりと頭を掻き、足元の朝倉に言う。
「でもさ、お前が悪いんだぞ。ナイフなんかでいきなり襲ってくるからそういう目にあうんだぞ」
教室の外まで歩き、ドアの外を見た。やはり廊下に人気は無く、誰かのドッキリという事ではないだろうね。
というより、俺が朝倉を刺し殺した感触が、まだ手に残っているってのが簡単に忘却できない理由なんだろうね。多分。
やっぱ自首したほうがいいんだろうか。
「やばいよなあ、父さんとか、かあさんとか、妹とかの世間体とか……」人殺しの妹ってのは結構辛そうだよな。
妹には悪いがあきらめてもらおう。人生は自分の行動だけではどうにもならないことがあるって、幼いうちに勉強できてよかったよかった。
……まあ、自首の事とかは後に回そう。正直なところあんまり考えたくない。
俺は倒れている朝倉に近づき、しゃがみこんだ。
とりあえずナイフを抜いておこうかな。刺さったまんまだとなんか可哀そうな気がするし、って俺が殺したんだけどな。
「いやー、やっぱり笑えねえよなぁ」妙に現実感が湧かない。人を殺してしまったのに。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:19:56.28 ID:8EYQWs4wO
- >>18
かまわん続けろ
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:20:17.10 ID:1H5FYRL90
- これは期待
支援
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:20:47.71 ID:EPCnJ8HY0
- 完全に人間試験と被ってる気もしないでもないが興味深い
続けろ
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:34:51.52 ID:YSoBr7mj0
- みくる「緑≠――死線の緑≠裏切るためですよ。」
みくる「全て君が悪いんですよ?キョンくん=Bすべてあなたの責任です。悪いのはあなたひとりです。」
みくる「あなたがいつしか傍観をやめ、物語に関わっていくようになってしまったから。」
みくる「緑≠熬竭リを解かざるを得なかった。進まざるを、えなくなったんです。」
みくる「緑≠ヘ、鶴屋友、は―――いつ死んだって、おかしくないんです」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:36:53.21 ID:YSoBr7mj0
- 佐々木「げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:38:11.49 ID:CmO/QVDb0
- >>18支援せざるをえない
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:38:22.32 ID:YSoBr7mj0
- 古泉「その前はガチホモ。その前はまっがーれ。」
古泉「その前はふんもっふ。その前は――何とも呼ばれていなかった。」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:38:26.03 ID:ciLMLZJZ0
- 何となくこんなふうに終わってしまうんじゃないかと、ずっと感じていた気がする。
それがまさか人殺しで日常が終わってしまうとは……。なんとも傑作な話だ。
SOS団の連中もびっくりするよな。犯人は雑用です、なんてなったら朝日奈さんとか絶対に怯えるぞ。
ふみぃ、この人殺しー、とあの可愛らしい声で言われたらさすがの俺も落ち込むだろうな。
「わぁお、すげえ他人事みてえ。……朝倉が死んだのは他人事だけど」
言いながら、俺はポケットからハンカチを出し、それで朝倉の喉元を抑えながらナイフに手を掛ける。
割と深く刺さっていたので、少しだけ力を込め、脊髄くらいまで達していたナイフを一気に引きぬく。
「……よい、しょっと」
微妙に気持ち悪い音を立てながら、ナイフは案外にするっと抜ける。
ハンカチは、血まみれになりながらも血が飛び散るのを防いだ。
というより、死んでから時間が経っていたので、想像よりは血が噴き出したりはしなかったのが嬉しいところだったな。
などと人としてはどうしようもない事を考えつつ、俺はこっそりとナイフを鞄に入れた。
さて、どうしよう。……ていうかどうして俺はナイフを鞄にしまったのだろう。
俺はハンカチの血が付いていない部分で、手に付着した血液をふき取りながら考えてみた。
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:39:41.39 ID:YSoBr7mj0
- キョン妹「思ったより気持ち悪いものなんだね……人を殺す、ってのはさ。てへっ」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:50:05.04 ID:52usl3f+0
- 114114
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:55:14.16 ID:8EYQWs4wO
- 古泉「僕の弟になってくれませんか?」
―――――変態だった。
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 03:57:04.29 ID:nY31oEuOO
- 紫煙を吸いながら支援しようじゃないか
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 04:04:40.73 ID:ciLMLZJZ0
- これは朝の話。下駄箱に入っていた、ノートの切れ端が原因だったのだろう。
そのノートの切れ端には、『放課後誰もいなくなったら、教室まで来て』と、明らかに女の丸文字で書かれていた。
つまりこの段階で俺が悪くないという事を証明している。……どう考えてもしてねえな。
とにかくともかく、俺はその誘いにホイホイ乗り、放課後誰もいなくなった頃に、我が教室に向かったわけだ。
誰もいない廊下を確認して、俺は教室の扉を開けた。
そこには何故だか分からんが、委員長――つまりは被害者である朝倉涼子がいたわけですよ。
「遅いよ」とかそんな感じの事を言いながら、俺に笑いかけた。
それからよく分からん雑談があったんだよな。
そんで……えーと。
「人間はさあ、『やって後悔するより、やらなくて後悔したほうがいい』って言うよね」
それを言った後。どこからともなくサバイバルナイフを取り出し、俺に切っ先を向け。
「だからあなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見るわ」
そう笑いながら言い、その手に持った刃物で、俺の首筋があった場所を一閃しようとした。
それは完全に致命の一撃であり、普段の俺だったならば確実に死んでいたはずだった。
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 04:08:15.17 ID:DreYoSXCO
- 支援してやろう
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 04:09:44.00 ID:8EYQWs4wO
- キョンが零崎になったら名前はナニ織になるんだ?
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 04:10:55.35 ID:8EYQWs4wO
- >>33
識の字を間違えた
殺されてくる
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 04:27:28.20 ID:ciLMLZJZ0
- だが俺の身体は何故か動き、いつも考えていたように。いや、つねに考えていたように。
朝倉のナイフを奪い、その返し手で大振りのナイフを、朝倉の喉に突き刺していた。
「それで今に至るわけなんだよな……」と、現状確認の為、下を向いてみる。やはり朝倉は死んでいる。
足元の朝倉は支えになっていたナイフを抜いたせいで、首が人として向いてはいけない方向に向き、
ちょうど俺を恨みがましく、光彩の無い瞳で俺を見つめている。
「こっち見んな」言ってみたところで聞いてくれるわけもない。
「というよりさ、やっぱりお前が悪い。むしろ俺に殺されるのが悪い」
俺は無茶苦茶な論理を呟く。というよりそのどうしようもない考えは、何故だか俺は悪くないと思った。
「……いやあ、やっぱり狂ってるな俺」はっきり言って自分の意見にどっ引きだった。
さて、
「ふむ、俺は悪くないから逃げるかな」まあ、どうにかなるだろ。
呟きながら、鞄に入っていたビニール袋に血まみれのハンカチを詰め、ポケットに放り込む。
そして床に流れ出していた血を踏まないように、朝倉に手を合わせ。
「それじゃあな、朝倉。おつかれさん」返事が無い、当たり前だが屍のようだ。
そうして俺は水飲み場で血を落とすため、丹念に手を洗い、家路についた。
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 04:29:35.01 ID:DreYoSXCO
- クビサシロマンチスト
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 04:55:48.28 ID:nY31oEuOO
- ほ
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 05:19:35.49 ID:1H5FYRL90
- 支援
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 05:22:44.33 ID:bqk9vy5LO
- 戯言ネタなんてめったにみない
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 05:25:23.83 ID:ciLMLZJZ0
- 駅までの道のりは酷く遠かった。いや、もしかしたら遠いと感じただけかもしれんが。
それでも通りすがりの人を見て、特に何も考えず、「ああ、殺せそうだな」と思ってしまったのは少々ビビった。
なにしろすれ違う人や通りすがる人を、殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて堪らなかった。
だが俺は一般常識に溢れる人殺しなので、しっかりと我慢した。
……実際のところマジで辛かった。が先の件のように、襲われてもいないのに人を殺しちゃダメだろ。多分……だけど。
そこに自信が持てないのはどうかと思うが、とりあえず今のところは踏みとどまれそうな気がする。
「しかしな、一体どんな状況だこりゃ。少年漫画みたいに殺人鬼に覚醒ってか」
適当にごまかしてみても、笑えない。これから家に帰り、家族を見て、もしも殺したいと思ってしまったら、俺は我慢出来るのだろうか。
多分――できない。
想像するだけで……殺したい。父親を殺したい。母親を殺したい。妹を殺したい。
たとえ今、この駅で、電車で、町で、百人、二百人殺したところで、きっとこの殺意は消えないだろう。何故だか分からないがその確信はある。
「さすがに……家族はやばいよな」かといって朝倉を殺したのはやばくない訳ではない。見回りの職務怠慢とかで見つからなければいいのだが。
「しかし誰かに相談、ってもな」俺は携帯を開きながら呟いた。
ハルヒは、駄目だ。殺したい。朝日奈さんは……殺したくなるだろうしな。古泉は駄目だ、ついついノリで殺してしまうかもしれん。
谷口も駄目だ。まず確実に殺してしまう。国木田……は言葉で丸めこまれてしまうので避けたい。
もう宇宙人の耐久力に期待するしかないよな。俺は携帯を操作し、長門の番号に連絡。ワンコールも待たないうちに、電話は取られた。
「あー、長門か?」
「……そう」普段と変わらない声音に少し安心。だがこいつは俺の次の言葉を聞いたらどう思うのだろうか。
「あのさ、言いにくいんだけどな。俺さ、人を殺しちまったんだ」
そして>>18はとてつもなく眠いらしい
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 05:26:22.26 ID:DreYoSXCO
- 続くかな
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 05:33:25.17 ID:8EYQWs4wO
- 面白いから続いて欲しい
ほしゅ
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 05:55:44.64 ID:T+qJYx3AO
- 俺は笑って、長門は笑わなかった
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 06:10:58.42 ID:/TfYJZ840
- 戯言は存在は知ってるけど、読んだ事無いなぁ
wikipediaで設定とか登場人物見ての印象は、「極まった厨二病」って感じだww
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 06:15:38.65 ID:X60apEV+O
- >>44悔しいがその通り
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 06:56:25.95 ID:ciLMLZJZ0
- 俺の罪の告白に(ぶっちゃけ罪だとは思えていないのだが)長門は平坦な響きの声で。
『知っている。あなたは朝倉涼子を殺害した』と、衝撃の事実を告げた。
「何故知っている?」
『見てた』即答だった。
「……マジすか?」
誰もいなかった気がするが、朝倉涼子を殺したのは俺だってことを知る術は……よく考えなくても結構あるな。そのまま放置だし。
『マジ。……というより――』長門はそこで声を区切り「――今あなたの後ろにいる」と後ろから聞こえた。
瞬間、後ろに気配。俺は鞄の中からナイフを取り出し、振り向かずに声のした方向に振り切る。
その動きは、俺が今現在出来得る限りの最速、あくまで自画自賛だが必殺の、理想の一撃だった。
しかし刃物を振るった腕は、何か固い壁に当たったかのように停止した。
振り返ると、長門は首筋を狙った刃物を両腕の半ば辺りで防御していた。
俺はあわてて肉にめり込んでいたナイフを引き抜き、両の掌を合わせ謝罪する。
「すまん、申し訳ない。ついつい殺してしまいそうになった」冗談のような本当。
「問題ない。気にしないでいい」と、あくまで冷静な長門だった。
……気にするよこれは。
観察してみると、長門の腕はだらりと垂れ下がり、カーディガンの裾から赤い血液を流していた。
斬りつけた部分は薄い線が走っており、そこからぱっくりと開いた傷口から肉が見えていた。
そして、赤い肉とは別の物、元々は白かったであろう血液などで黄色く見える骨も覗いている。
しかしこれぐらいの肉と骨程度なら両断出来そうな感じなんだけどな。うむ、不思議だ。
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 06:59:36.97 ID:/rP+6blR0
- >>44
中2の時に見てたからなんとも思わなかったが
ウィキ見たらうわわ〜みたいなww
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 07:02:21.82 ID:1cDSUrGB0
- 戯言はクビシメロマンチストだけ
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 07:05:38.22 ID:KgXP2yPrO
- ジャンプにまで連載とか日本終わっとる
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 07:20:57.88 ID:0tTis/kwO
- 誰かいーちゃん×雛見沢のまとめとか知らない?
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 07:34:34.64 ID:aMTqij2tP
- >>33
虚無式
と書くといーちゃんチック
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 07:38:18.11 ID:cui2rLbqO
- >>50
今パー速にスレがある
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 07:51:28.25 ID:0tTis/kwO
- >>52
まだ続行中なのかw
d
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 08:03:35.73 ID:tacQ/86tO
- >>44
やることいちいち中2なのになんか面白いんだよ。
つうか元々文章力ある奴が軽いノリで書くからあなどれん
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 08:34:50.44 ID:qzqcQ83sO
- む
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 08:38:12.04 ID:eLlFsxVP0
- >>15
ってか戯言終了後に出た本はビミョーなのが多い…
人間シリーズは双識だけ好き
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 08:58:19.21 ID:qzqcQ83sO
- 続きはまだかね?
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 09:00:34.92 ID:QMrDubwcO
- 最初読んだとき作者はマジ基地だと思った
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 09:01:34.99 ID:f/yMp4/YO
- 西尾様々
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 09:06:03.53 ID:ES/FmG9SO
- 新作マダー?
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 09:27:19.67 ID:qzqcQ83sO
- ほ
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 09:46:00.78 ID:DreYoSXCO
- ほしゅる
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 10:40:13.79 ID:qzqcQ83sO
- 黙
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 10:49:08.46 ID:qzqcQ83sO
- っ
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 10:49:45.22 ID:y+KyvUn7O
- て
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 10:51:10.71 ID:Ke6ZzLNfO
- 崩子はもらっていきますね
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 10:54:34.99 ID:qzqcQ83sO
- >>66
黙ってジグザグにされてろ。
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 10:57:49.47 ID:D7fuKNDjO
- 西尾スレは貴重
零崎スレはもっと貴重
俺のワクワク返せ
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 11:05:14.27 ID:D7fuKNDjO
- >>68は>>1にって事で
>>18に期待
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 11:26:20.27 ID:cY//xLmBO
- 買おうと思ってるけど、これって話繋がってるのか?
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 11:37:50.37 ID:mPAUZnN4O
- 支援
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 11:40:10.74 ID:F83BKlUg0
- 起きたら誰かSSを書いているであろうことをこの私はあらかじめ予測していました
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 11:48:09.77 ID:mPAUZnN4O
- 零
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 11:54:40.71 ID:qzqcQ83sO
- 崎
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 12:03:01.67 ID:mPAUZnN4O
- を
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 12:17:27.69 ID:qzqcQ83sO
- 始
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 12:59:20.15 ID:dUeLMFzLO
- め
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 13:00:47.57 ID:qYiC7vYoO
- よ
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 13:57:51.43 ID:qzqcQ83sO
- う
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 14:16:21.63 ID:qzqcQ83sO
- 。
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 14:58:22.79 ID:WM9J5BQ1O
- ほ
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 15:00:03.45 ID:icyB8ymyO
- 厨二展開を期待して
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 15:01:05.25 ID:88EDUivWO
- 僕様ちゃんは西尾厨だからだよ
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 15:01:24.60 ID:M+E7ZO6s0
- >>73-80
傑作だぜ
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 15:24:32.15 ID:qzqcQ83sO
- .
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 15:43:42.63 ID:qzqcQ83sO
- 人
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 15:51:02.06 ID:qzqcQ83sO
- 類
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:10:52.56 ID:pMXtdJKWO
- 最
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:11:49.64 ID:evWRgob7O
- 凶
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:12:21.08 ID:Habbd38SO
- 終
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:20:51.34 ID:BrZR6Hx70
- 続くことを信じてるぜ
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:38:41.26 ID:TP2MQToqO
- >>1
人間シリーズ大好きなので
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:51:27.64 ID:AqMbPbG5O
- 人
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 16:54:44.66 ID:sH8TGz9R0
- 間
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:07:10.19 ID:0l0qadvWO
- 失
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:08:33.66 ID:k1MqKKreO
- 格
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:13:50.42 ID:gpDTUpsRO
- 私の妹にならないか?
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:32:48.83 ID:hgG8gsVMO
- 赤
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:33:50.55 ID:mk8HUDIY0
- 橙
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:36:38.76 ID:k1MqKKreO
- 蒼
- 101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 17:48:13.92 ID:k1MqKKreO
- 戯
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:23:00.77 ID:k1MqKKreO
- 言
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:35:05.25 ID:k1MqKKreO
- 遣
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:43:31.14 ID:k1MqKKreO
- い
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:52:16.80 ID:k1MqKKreO
- 。
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:53:58.92 ID:VmnOwbyTO
- 殺
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:54:12.20 ID:vpbtNPz5O
- 最後クナギサがアルツハイマーみたいに
ヨダレ垂らして焦点の合ってない目で
糞を垂れ流すと思ったのに
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 18:58:57.07 ID:Ldty8j8KO
- 甘
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:04:27.18 ID:I/IPMPp50
- え
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:06:57.94 ID:be4D5+8r0
- る
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:08:07.29 ID:VmnOwbyTO
- な
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:17:31.78 ID:xQmVMdEQ0
- 「……あのさ、俺が言うのも変な話だが、病院に行った方がいいんじゃないか?」
とりあえず失血死でもされたら後味が悪いので心配しておく。自分のろくでなさに胸が痛むような気もするが無視。
だが俺の心配をよそに、長門は眉一つ動かさずに余裕の表情で、自分の傷痕を眺め。
「問題ない」と言い、続けて何か呪文的なものを早口で呟いた。
その刹那、長門の腕が歪み、幾何学模様のような輝きに包まれる。
次に目をやった瞬間、腕や服は何事も無かったかのように元通りになっていた。
裾から地面に垂れた血液も跡形もなく消えている。もう魔法としか思えない。
「すげえ、本当に宇宙人だったんだな」俺の茫然とした呟きを聞いた長門は。
「そう」と、そっけなく返した。宇宙人じゃなかったらどうなっていたのかは考えない。
ちなみに無表情の中に、微妙に誇らしげな感情が見えるのは俺の気の所為なんだろうね、きっと。
そうして宇宙人の存在を確信した俺は長門に問うてみた。それも宇宙人だったら何でも知ってるだろ、という安直な考えで。
「ところで長門、お前は俺が朝倉を殺すのを見てたんだよな? あれは一応俺の所為じゃないよな?」
おはよう。残っててびっくりした
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:19:37.92 ID:1ZBsY4v90
- きたあああああああああああああああああああああああ
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:19:55.65 ID:QeaiFQYA0
- おかえり
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:21:06.10 ID:mk8HUDIY0
- おかえりんこ
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:32:28.34 ID:VmnOwbyTO
- おかえり
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:56:52.02 ID:i57g2uSpO
- おかえり!
講座が終わった後の楽しみのために頑張ってくれ
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 19:59:44.06 ID:xQmVMdEQ0
- 「前者の質問は見ていた。そして後者はあなたの所為じゃない……あれは単純に朝倉涼子の能力が足りなかったから殺されただけ」
「この場合、悪いのは、殺された朝倉涼子」そう、断言した。
善悪の概念なんぞ俺には分からんが、とりあえず自首した際の証人は得たことになる。
最悪は免れたとでもいおうか、捕まった場合は情状酌量の余地はあるだろう。
長門は俺の思考を察したのか。
「あなたは罪に問われることは無い。朝倉涼子の死体はわたしが処理しておいた」
「それはそれは……何から何までお世話になりまして」
適当に納得しておく。
真偽のほどはよく分からんが、長門は俺を通報する気はないようだった。
しかしな……どうにも都合が良すぎる。なんか騙されてるような気さえする。しかし俺にはどうにも出来ないんですよね。
俺は疑問を振り払うように頭をふり、適当に話を振った。
「……ていうかさ、お前が宇宙人だってことは、古泉や朝日奈さんが俺に言っていたことは本当なのか? ほれ、未来人とか超能力者とかって」
「そう」
「……それじゃあ、ハルヒが神だとか、進化の可能性だとか、願望を叶えるとかも本当なのか?」
「そう」簡潔だった。
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 20:14:18.91 ID:VLA2y5Oz0
- ああそうか、キョンの理解度合いはこの段階なんだ
wktk
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 20:32:33.17 ID:FilZGEdv0
- wktk
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 20:45:23.46 ID:xQmVMdEQ0
- ふうん。俺は聞こえないように嘆息を吐いた。どうせ長門には宇宙の神秘で聞こえてるんだろうがな。
それじゃあ、本題といきますか。俺は長門に視線を合わせ問う。
何の感情も浮かべていない瞳は、俺を責めるように射抜く。そう感じるのは俺の罪悪感なのだろうか。
「俺はどうして朝倉を殺してしまったんだ――いや、俺はどうしてこんなに人を殺したくなるんだ?」
けれど俺自身、こんな事を聞いていながら違和感を全くといっていいほど感じない。
まるでパズルのピースがはまるように、元々俺の心がこの形だったんじゃないかというほどに。
単純に――異常が正常に感じた。
たとえば、朝倉の腕からナイフを取り上げた時、それが当たり前だと思った。
それが呼吸をするように。飯を食べるように。さも当然の事だと俺は理解していた。
たとえば、そのナイフを返し驚愕する朝倉に向けた時、年甲斐もなくわくわくした。
ジュブナイルとかを読む中学生が次のページに期待を持ち、捲り上げる瞬間のような、そんな期待感。
たとえば、首筋に刃を突き立てる瞬間。酷く酷く興奮した。
それを、その行為を、俺の脳は正常だと認識した。無論それが常識だとは思わないが……そこが中途半端なとこなんだよな。
「……」
長門は俺の問いに答えない。
それはいつか見た表情だった。困ったような躊躇しているような、そんな表情。
そうして数瞬の間、長門は口を開いた。
「わからない。わたしに、それは解らない」意味のわからない言い回し。
けれど、それ以上問い詰めることは、俺にはできなかった。
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 20:46:43.96 ID:VLA2y5Oz0
- いいね。文章が綺麗だ紫煙
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 21:10:07.06 ID:VLA2y5Oz0
- 私怨
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 21:12:21.95 ID:BMy9KWwLO
- 期待するよ
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 21:14:36.25 ID:xQmVMdEQ0
- 〜〜〜〜
その後、長門は小さく「ついてきて」と呟き、俺たちは電車に乗った。長門のマンションに向かっているようだった。
それから俺たちの間に、会話は何もなかった。
俺には会話を振る余裕がないし、長門には会話をする機能がない。……失礼、言い過ぎた。
駅から出て、しばらく歩きだす。するといつぞやの公園が見えてきた。
別に感慨深い訳でもないが、あの頃は人なんて殺そうと思ってなかったよな、などなど割とどうでもいい事を追憶してみた。
そのうち、俺たちの歩みは止まった。俺は目の前の微妙にゴージャスなマンションを見上げる。
「入って」長門は一瞬俺に振り返り、それだけ言う。そしてまた振り返り、マンションの中に入っていった。
俺はそれについて歩き、長門の部屋に向かった。
そうして玄関に入り居間に通される。しかしな……いくら宇宙人といえどももうちょっと警戒しようぜ。
人殺しをほいほい家に上がりこませるってのは少々感心できないよな。
……しかしその人殺しが俺だというのが少々別の意味で哀しくもある。
室内は前回と同じく、こざっぱりとした印象。というか何もない。居間に通された俺は、中央に置かれたコタツに座った。
「待ってて」そう言い残し、台所に引っ込む長門。
ああ、やっぱり殺してえな。ふと長門の後ろ姿を見てそう思った。意味などなくとも、そう思った。
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 21:19:42.05 ID:VLA2y5Oz0
- wktk
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 21:44:07.45 ID:xQmVMdEQ0
- 頼み込んだら殺させてくれねえかな……くれないよなぁ。しかしよく我慢出来てるよな俺。
実は俺って結構我慢強いんだな、偉い偉い。……くだらねえし笑えねえ。
俺はひっそりと溜息を吐いた。
そうこうしているうちに、長門は台所からお盆に急須と湯呑を持って戻り、俺の向かいに座った。
「お茶」見たらわかる。
長門は俺の前に湯呑を差し出す。俺がそれを手に取ると、何を言うでもなくお茶を注がれた。
「飲んで」お茶を啜り、渇きを癒す。嫌な字面だった。
それから沈黙。
話が進みそうにないので適当に話をしてみる。
「なあ、今の俺とさ……その、なんだ昨日までの俺って何か違うか?」
これは他人から見てどうなのだろう。何となく疑問に思う。
俺自体は昨日から――今日の夕方から見て、一点を除き変わっていないつもりだが。
「あなたは、何も変わっていない」そう静かに言い、未だに見たことのない表情で俺を見つめた。
俺にはその表情を表すことは出来なかった。それを見たことが無いからじゃなく、複雑に混じり合っているように感じた。
絵具のパレットの最後のように、混ざり、交ざり、雑ざり、元の色を想像できないほどに混ざっていた。
そうして、ゆっくりと口を開く。
「あなたは殺人鬼になった。ただそれだけ」そう、俺に告げた。
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 21:52:17.32 ID:i57g2uSpO
- 進んでることに感謝しつつ支援
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 21:55:25.19 ID:p71DXNjn0
- 傑作だぜ
支援
- 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:00:20.08 ID:VmnOwbyTO
- 戯言だけどね
- 131 名前:きびなご ◆ixr4/nDQQ. :2009/05/07(木) 22:02:51.20 ID:UOX+jbf7O BE:1547395586-PLT(13850)
- sssp://img.2ch.net/ico/gomiopen1.gif
こんなスレが立つのではないかと私はあらかじめ予測していました支援
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:11:44.38 ID:xQmVMdEQ0
- 「ふうん」俺は自分を表す正確な表現、といっても殺したのは朝倉だけなのでまだ大げさだな。
「たとえばさそれになった理由ってあるのか?」期待はせずに、そう問うた。
「わからない」予想通りの回答だった。
分かる気もするが、分からなくもある。言葉遊びでも何でもない事実だった。
「俺はこれからも人の形をした物を見るたびに、殺したくなるのかな……」だれに言うでもなく、まるで当てつけのように呟く。
「あーあ。やっぱり一人殺した段階で終わりだったのかね……」
ああ、今思い出した。そういえば――
「朝倉ってどんな奴だったんだ?」
「……わからない。ただ――」今度ははっきりとした表情だった。
「わたしに優しくしてくれた。わたしに気を使ってくれた。……わからない。けれど、わたしを好いていてくれたと思う」
聞かなけりゃよかった。本当にそう思った。
だから俺は問う。正直なところどうでもよかった。その結果がどうなったとしても。
「お前は俺を殺そうとしないのか?」
長門は答えない。じっと、黙って俺を見つめる。
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:23:58.85 ID:jDI4Z14JO
- 悪くない。全くもって、悪くない。
支援
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:30:18.45 ID:TOwsU1AQO
- あげあげ
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:34:13.31 ID:TVnlVbVgO
- 貴兄を支援
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:35:00.56 ID:xQmVMdEQ0
- 沈黙が場を支配した。
そのまましばらく、長門は答えなかった。
ふいに喉が渇き、再び茶を啜ろうとするが湯呑に茶は入っていなかった。
お盆の上に乗っていた急須を持とうとすると、長門は俺の先を取り、俺の湯呑に茶を入れる。
生ぬるかった。それは、さながら血のように。
「……あなたはここに泊ったほうがいい」
まっとうな意見だった。分かりやすくいえば隔離だろう。俺だって好きで殺したいわけじゃないので……うん?
まあ、いいや。俺は頷き。
「すまんが甘えさせてもらうよ。着替えとかは……まあいいや、古泉に頼もう」
電話である程度説明しておけば、会う時間は短縮できる。もしくは合わないという手もあるし。
そう考えていると、長門はぽつりと。
「あなたはもう、零崎になってしまった」そうもらした。
「うん? 零崎? ……なんだそりゃ?」聞き覚えの無い言葉だった。なんていうか変な響きだな。
「殺人鬼一族の名称」
「……あいにくだが、俺の親戚にそんな奴らはいないと思うぞ」まず聞いたことがない。
一族で殺人鬼、ソニービーンみたいなもんか?
しかしああいうのって、あの時代、あの状況だからこそ生まれたようなもので、いまの現代だったら確実に殲滅されるじゃねえかよ。
- 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:47:27.25 ID:eucvYsVgO
- ほ
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:49:51.51 ID:FilZGEdv0
- ー
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:57:19.91 ID:TOwsU1AQO
- 零崎キョン識、季四識、狂識
なかなか上手い零崎名はでないな。
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:57:42.75 ID:mxEEQhxuO
- 細かいけど、一族じゃなくて一賊な
↓以下、例のAA
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 22:58:34.31 ID:ThTMLLQdO
- \ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
-‐
ー
__ わ た し で す --
二 / ̄\ = 二
 ̄ | ^o^ |  ̄
-‐ \_/ ‐-
/
/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:00:31.08 ID:xQmVMdEQ0
- 長門はゆっくりと首を振り。
「創作の中の一族」
「ふうん。それが俺みたいなのか?」俺は肩を竦めながら聞く。
「そう。その一族は殺意の塊。悪にもなれない殺人鬼の集団。殺していないと生きている気がしない。
殺さないと生きられない。そんな人達」
「けれどさ、それって所詮創作なんだろ? 一応俺のは現実だぜ?」
「ごめんなさい。しかしそれが相応しいと、わたしは思った」
長門の主張が珍しかったのか、それともその殺人鬼の事が面白かったのか、俺はそれを認めることにした。
零崎、零崎、零崎、ね。悪くない。悪にもなれないってとこが傑作だ。皮肉が利きすぎている。
実はそれを狙ったんじゃないかというほど、――面白い。
「オーケー、オーケー。どうせ名字で呼ばれる事もそうそうないしな」
やけくそ気味の自嘲だが、本当に名字と名前を呼ばれないのでそれも悪くない。
ぶっちゃけもう真人間には戻れないだろうし。……来世に期待しようか。
「それじゃ――零崎を始めようか」
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:03:33.31 ID:p71DXNjn0
- 痺れてきた、いいね
支援
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:11:38.87 ID:i57g2uSpO
- いいね支援
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:15:32.70 ID:TVnlVbVgO
- 呼吸をするように支援
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:18:56.43 ID:VLA2y5Oz0
- 支援せざるを得ない
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:22:56.02 ID:BMy9KWwLO
- 支援するのも――悪くない
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:24:24.75 ID:Q/RcYb9v0
- こんだけ地の文必死に書いても、
その辺にある台本形式のハルヒスレの方が人気だったという事実を知った時、
俺はVIPで真面目に書くのを止めた
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:25:38.46 ID:GAz3LJDI0
- vipは面白いか、つまらないかじゃない。
いかにそのネタで騒げるか、だ。祭り好きは声がデカイ、ただそれだけ。
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:30:25.95 ID:xQmVMdEQ0
- 〜〜〜〜
それから数日、俺は長門の家で大絶賛引き籠り中であった。
古泉には電話で連絡し、ある程度暮らせるだけの物をマンションの玄関に運んでもらった。
古泉は俺と顔を会わせたがっていたが、丁重にお断りしておいた。
朝日奈さんには何となく説明しづらかったので古泉に一任しておいた。どうやら俺は朝日奈さんに怯えられるのは嫌らしいですよ。
俺の家には電話だけ入れて、何日か部活の合宿で帰れないと、バレバレの嘘をついた。それは晴れ晴れとした気分だった。大嘘だけどな。
長門は長門で、カレーを大鍋で作っていたりそこそこ充実した日々を暮らしていたのではなかろうか。
何回か斬りつけてしまったのは御愛嬌。宇宙人で良かったと思わざるを得ない日々であった。
そうして神様仏様涼宮ハルヒ様の事は、以下回想で。
『どうにか学校に出てこれませんか?』
「お前が殺されてくれるならいくらでも行ってやる。……だがお前を殺すと、少なからず朝日奈さんが怯えるのでやめとく」
『それは残念です。僕程度の命ならいくらでも捧げます。ええ、捧げますよ』
「やめろ、二回言うな。すげえ気持ち悪い」
『おやおや……しかしですね、本当に不味い事態なんですよ』
「俺が学校に行かない事がか?」
『はい。その通りです――正直涼宮さんの精神状態は限界です』
「……なんだそりゃ。俺が学校に行かない事とハルヒの精神に何か問題でもあるのか?」
『……あなたが軽い感じを装ってくれているのは分かります。ですが――』
「すまん。本当に無理だ……正直なところ俺は、お前らや、友達を殺したくはない。だが――俺は間違いなく殺すだろう」
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:31:43.81 ID:4uSgAEazO
- 西尾の本は戯れ言シリーズを最初に読むべきかな?零崎からじゃ話つながらないかな?
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:36:29.67 ID:50ZUpkzkO
- 面白いことになってるな……
支援。
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:39:29.48 ID:Ixc1MlLmO
- 「零崎を始めよう」は双識のイメージがあるから新しい言い回しが欲しいな
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:44:25.76 ID:k1MqKKreO
- すごく……面白いです
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:45:03.54 ID:VLA2y5Oz0
- 長門以外のメンバーじゃ零崎は匿えないな
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:47:02.56 ID:xQmVMdEQ0
- 『…………でも』
「……と、言う訳だ。友達を殺して継続させなきゃならん世界など滅びてしまえ」
以上、回想終了。
酷くわがままな人殺しの戯言だった。
俺の想像より遥かに、世界は冗談で溢れていた。
神様に。
宇宙人。
未来人。
超能力者。
そして、人殺し以上殺人鬼未満。
「どんなジュブナイルだ。……魔界都市の方がまだまともだろ」いや、どうだろう。さすがに魔界都市はな……。
などとぶつぶつと呟いていると、台所から長門が出てきた。
今日も香辛料の聞いた匂い。カレーです。いや、食べるけど。食べなきゃ生きられないし。
殺さなきゃ生きられないし。
「おいしい?」長門はカレーをかきこむ俺に問う。
「ああ、美味しいよ」俺はこの数日の決まり事のように返す。
世界は、その程度には壊れていなかった。
- 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:47:11.61 ID:jDI4Z14JO
- 「穏やかなる俺の日常は、ある圧倒的な零崎によって激変した!」
…自分に絶望した
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:49:48.60 ID:p71DXNjn0
- 双―零崎を、始めよう
軋―零崎を始めるちや
曲―零崎を始めるのも、悪くない
人―
舞―零崎を、始めます
あれ人識の言い回し忘れた ネコソギでの「終わらせる」以外頭から抜けてる
支援
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:53:25.87 ID:Ixc1MlLmO
- >>158
「殺して解らして並べて揃えて晒してやるよ」が代わりじゃなかったっけ
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/07(木) 23:55:52.51 ID:p71DXNjn0
- >>159
あ、そうだったんだ ありがとう
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:01:34.41 ID:SosDywj9O
- かはは
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:03:25.33 ID:dVDoGnMhO
- >>161
ID
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:04:20.27 ID:XEZTXjc+O
- >>162
ID
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:04:20.76 ID:j2ob1mqEO
- >>161
お見事
- 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:06:06.17 ID:pmUbXuoxP
- 傑作だぜ
- 166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:06:34.13 ID:3855ttHXO
- >>161
やるじゃん
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:07:03.31 ID:tp3fsxyn0
- >>161
の何がすごいのか教えてください><
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:07:34.77 ID:CPm+zy2x0
- 壊れていない。危ういバランスを保ちながら、棒倒しの最終局面のように倒れていない。
何もかもが中途半端。壊れつつ、壊れていない。ぎりぎりで倒壊していない。
けれど、その世界は、俺達の世界は、すでに壊れていたという事にいまさらながら気付く。気付かされた。
「……キョン」
背中に固い地面の感触。布団の中ではあり得ない、生温かく流れる空気
俺は目を開けた。空は曇りではあり得ないほどの灰色。何かの建造物もコンクリートではない灰色。
横では俺を覗き込んでいる女。
「……ハルヒ、か」
俺は衝動を理性で抑え込む。ハルヒはそんな事はつゆ知らず俺に問うてきた。
「ここどこだか解る?」
俺は身体を起こし、辺りを見回した。
「久しぶりの登校だな、こりゃ」つまりは学校だった。
よくわからんが、これが世界の終わりか……。なんともつまんねえ人生だったな。
などと軽く諦める訳でもなく、かといって何かをする訳でもなく、ただ何となく惰性というだけで立ち上がった。
「どうしてあたしたちは学校にいるの?」
珍しく弱気な声音だった。俺は肩を竦めながら言う。
「さあ、夢とかじゃねえの?」実際いつから夢だったんだか……。
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:09:34.05 ID:CPm+zy2x0
- >>161
そのIDが出るであろう事を、この私はあらかじめ予測していました
- 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:10:36.81 ID:G1w5c/2H0
- >>167
IDが世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒ
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:11:36.27 ID:UBokC6MZ0
- 戯言か
- 172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:15:28.46 ID:SCWYExpCO
- >>167
『くじで一等賞!ただし賞品は全部ティッシュ!!』みたいな??
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:22:30.06 ID:/l0486GRO
- 面白支援
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:22:44.07 ID:SosDywj9O
- なんて戯言
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:25:38.43 ID:jC5T5ovlO
- >>153
俺も感じた
- 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:30:18.77 ID:CPm+zy2x0
- もしも夢オチとかだったら最高なんだけどな。読者の九割は激怒するがな。
などと下らねえ事を考えていると、頭を拳骨で殴られた。
「いてえ」
「夢じゃないでしょ」本来の意味でぶっ殺したくなった。
しかし……変わんねえなぁ。つくづくそう思う。羨ましいほど、羨ましくないほどに。
そのままの流れで、とりあえず学校から出よう、という事になった。
しかし、何か透明な壁に阻まれ出れなかった。そういや、長門の腕を両断出来なかった時こんな感触だったな。
試行錯誤したが無理。俺達は諦めどこか電話のある場所に移動しようと校舎に侵入した。
照明の点いていない廊下は中々に不気味で、幽霊とか出そうで怖い感じ。――人殺しが幽霊を怖がってどうする。
そのまま順調に職員室に行き、問題なく電話は見つかった。
「駄目ね……通じないわ」
だろうな、ここで電話がつながり誰かが救助に来たら面白くもなんともない。
「さて、どうする?」俺はハルヒに聞く。
行くあても目的地もない。どこぞの誰かさんみたいだ。俺はハルヒに見えないようこっそりと笑った。
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:31:04.13 ID:pmUbXuoxP
- キョンなら「やれやれ」をうまいこと使いたい
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:33:29.12 ID:Fjc4yW+9O
- 「やれやれ…、零崎を始めますか」
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:38:17.67 ID:OkHGtWTRO
- 「やれやれ…、零崎でも始めますかコノヤロー」
銀髪のサムライ混じった
- 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:38:51.90 ID:bZSIKjhAP
- 殺れ殺れ
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:43:36.12 ID:qXMtuuH6O
- 「やれやれ……それじゃあ、零崎を始めるとしますか」
- 182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:48:18.24 ID:23NN9XDR0
- 三十分に一レスか
- 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:51:29.48 ID:SosDywj9O
- やれやれ・・・零崎を始めるか
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:51:36.28 ID:qXMtuuH6O
- まあ、地の文を丁寧に書き込んでるんだからある程度時間がかかるのは仕方ない支援
- 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 00:57:46.46 ID:CPm+zy2x0
- 俺達は部室に来ていた。壁についている蛍光灯のスイッチを押してみる。
幸いに電機は生きていて、細々とした淡い光が部室を照らす。
俺が自分の席に座りぼけっとしていると、ハルヒは怒ったように俺を睨み。
「探検してくる」言い放ち、部室を出ようとする。俺はハルヒを眺めていると。
「あんたはここにいて」そう言い風のように部室から出て行った。
「ふう……」俺は溜息を吐き、ポットにお湯がたまっているのを確認する。
お茶ぐらいは飲めるな、どうせなら朝日奈さんのお茶が良かったよな。
などと悔いていると、どこからともなく赤い玉が現れた。
大きさは野球のボールくらい、それは変態するように大きさを変え人型になった。
「よう、久しぶりだな」俺は手を上げ挨拶しておく。
「いやあ、お久しぶりです。少々お話があるので、もしよろしければ殺さないで頂きたいのですが……」
「安心しろ。俺は人殺しなので球は殺さんぞ」俺は古泉らしきものに言った。
「それはそれは」肩を竦めるような動きをする人型。こいつが今どんな顔をしているのか想像できるのが悔しい。
「まあ、あまり時間も無い事ですし、手短にお話しましょう」
それはある程度予測していた通りだった。
どうやらハルヒの馬鹿は、今の世界に愛想を尽かし、新しい世界を作ることに決めたらしい。
「何とも厄介な奴だな」俺は自嘲気味に笑った。
- 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:01:39.16 ID:29t6iV6jO
- 零崎虚識……
いや、なんでもない
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:02:25.89 ID:qXMtuuH6O
- ワッフルワッフル
- 188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:03:56.06 ID:3NX5TGbyO
- 曲識かっけえー
- 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:06:26.29 ID:pmUbXuoxP
- 曲識さんはいつになったら内臓を体に巻きつけるんですかね
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:09:31.36 ID:TgVzH3iPO
- なんで西尾スレは立つのに清涼院スレは立たないの?
誰か一体ちゃんを雛見沢に送り込めよ
- 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:11:17.49 ID:CPm+zy2x0
- 「あなたもですけどね」古泉は笑わなかった。
その後、少しだけ雑談。ゲームの事やら、団活の事、その他いろいろ。
中々悪くない時間だった。そうして、古泉の身体っぽいのに纏っていた赤い光は点滅しながら減衰していく。
「どうやらそろそろお別れのようですね」
「なあ」ふと聞いてみたくなった。「世界を救ってくれとか言わないでいいのか?」
古泉は少しだけ悩むように身体を動かし。
「救うも壊すも……どうぞ、ご自由に。あなたにお任せしますよ」と、割と薄情な事を言った。
「ああ、うっかりしていました。朝日奈みくると長門有希からの伝言を預かっています」
「聞こうか」
「朝日奈みくるからは、謝ってほしいと言われました」うん。明らかに避けられてたもんな。
「長門由紀からはパソコンの電源を入れるように、との事です。では次に会うときはよろしくお願いします」
そう言い残し、赤い光は消えた。
- 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:13:46.80 ID:qXMtuuH6O
- いいぞ……もっとだ!
- 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:16:57.77 ID:0GEXQXmHO
- >>186
虚言遣いというわけか
- 194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:18:30.04 ID:PrMqy317O
- 今夜も紫煙を吸いながら支援
- 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:20:48.96 ID:jC5T5ovlO
- 長い夜だな
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:27:27.05 ID:CPm+zy2x0
- 俺はパソコンの電源を入れ、OSを立ち上げた。つもりだったが、いつまで待ってもディスプレイは真っ暗なまま。
はて、ぶっ壊れてるのか? これ。
しかしよく見てみると、画面の左端でカーソルが点滅していた。
それを確認したと同時に、それは文字を紡ぎだした。
YUKI.N>みえてる?
俺はキーボードを操作し、指を滑らせた。
『ああ』
YUKI.N>そちらの空間とは連結を断たれていない。でも時間の問題。すぐに閉じられる。そうなれば最後。
『そうか。なあ、俺はどうすりゃいいかな?』
最後の最後で人頼み。なんとも情けないが、俺はもうすでにどうでもいいと決めている。
YUKI.N>わたしは、どちらでも構わない。起こりえる事は起こるし、起こり得ない事は決して起こらない。
『正直……よく分からんな』
YUKI.N>三つ伝えたい事がある。いい?
『ああ』
YUKI.N>本来なら朝倉涼子は、わたしが情報連結の解除で消滅させるはずだった。言いかえる、私が殺すはずだった。
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:31:31.80 ID:7A/kqyzS0
- 面しれえ
- 198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:34:18.00 ID:qXMtuuH6O
- ……ゴクリ
- 199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:41:34.44 ID:qXMtuuH6O
- 支援
- 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:44:20.16 ID:JKawFlzIO
- >>190
そこは十九か夜叉か龍宮でいいだろwww
- 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:44:40.55 ID:UoZ3lF1+O
- さあ支援を始めようってか。
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:50:47.00 ID:qXMtuuH6O
- 支援 支援
- 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:51:22.59 ID:GWcAKQIC0
- >>200
天城にしろよwwww
- 204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:53:59.54 ID:CPm+zy2x0
- 『冷たいようだが。ふうん、としか言えないな』
YUKI.N>構わない。けれど、わたしは、わたしが朝倉涼子を殺さないで済んで嬉しかった。
朝倉涼子はどの世界でも確実に消滅する存在。わたしが手を下さなかったのはこれが初めてだった。
彼女はあなたという存在に、宇宙人という存在を確信させるための、たんなるギミックだった。
『ひでえ話だ』
YUKI.N>けれどそれはしょうがない事だった。わたしは、わたし達はあくまで情報思念体のインターフェースでしかない。
けれど、わたし達にもある程度の感情と自由は供えられていた。それが最大のネックだった。だから朝倉涼子はあなたを殺そうとする。
決して間に合わないのに、決して届かないのに、わたしの為だけにあなたを殺そうとする。しかし今回のケースは異端だった。異常と言い換えてもいい。
『……俺が殺したって事か?』
YUKI.N>そう。あなたが、あなたの殺意で、朝倉涼子を殺した。朝倉涼子は自らの意思でシールドも張らずにあなたの攻撃を食らい機能を完全に停止させた。
だから、わたしはあなたにお礼と、恨み事を言わなくてはならない。けれどわたしでは言葉は浮かばない。許してほしい。
『いいさ、気にするな。それと悪かったな、お前の友達を殺しちまって』
YUKI.N>それはしょうがない事だった。それでは二つ目。いつになるかは分からない、しかしまた一緒にカレーを。
『ああ、構わんぞ』
YUKI.N>そして最後。
ディスプレイの文字が薄れてきた、連結とやらが途切れるのだろうか。
文字はゆっくりと打たれた
YUKI.N>この世界は、壊れている。
- 205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:55:03.69 ID:JKawFlzIO
- >>203
いっその事濁暑院はどうかな・・・?
- 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 01:59:53.60 ID:0GEXQXmHO
- いーちゃんは朝比奈さんのエセメイドっぷりに激怒しそうだな。
- 207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:00:06.09 ID:GWcAKQIC0
- >>205
もう竜王と竜宮同時に出して、死んだのにもう1人居る!とかでいいんじゃね・・・?
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:01:10.01 ID:qXMtuuH6O
- なんというwktk。
ゾクゾクする。
長門可愛いよ長門。
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:04:02.18 ID:Qfy1/irFO
- 追いついちまった
- 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:08:11.91 ID:JKawFlzIO
- >>207
その二人を使っての死体フェイクはある意味豪華だが、ひぐらしからずれてっちゃうwww
何にしてもvipに大説は馴染まないよなぁ。てか世界のどこにも居場所がないから流水と言えなくもない、と俺は思ってるwwww
関係ない話してすまん支援
- 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:09:48.35 ID:/l0486GRO
- wktk支援〜
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:10:19.55 ID:nrNjZWO0O
- 誰か佐々木とくろね子さんの話し方の決定的な違いを教えてくれ
最近ごっちゃになってきた
- 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:10:20.27 ID:GWcAKQIC0
- 御大はメタ過ぎるからな
戯言だったな
- 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:12:25.36 ID:0GEXQXmHO
- 零崎澪織とかふと思い浮かんだ。
- 215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:15:15.49 ID:CPm+zy2x0
- 文字がすべて消えた瞬間、部室の窓という世界は青い光に包まれた。
俺は青い光の窓を見上げた。
部室の外で、青い光を帯びた巨大な人型の何かがいた。
俺は反射的に椅子から立ち上がる。それと同時にハルヒが部室に飛び込んできた。
「キョン! なんか出た!」
窓際で外を見ていた俺に、抱きつくかたちでハルヒは停止。そして俺の隣に並ぶ。
ハルヒははしゃぎまわる子供のように純粋な目で、光る巨人を眺めていた。
そのハルヒを俺は見てしまった。それは、とても、とても――
「宇宙人かも、それか――――」
やめてくれ――――
「古代文明かも――――」
やめろ――――
「それとも……」ハルヒは押し黙っている俺に気付き、じっと見つめた。
- 216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:16:45.53 ID:qXMtuuH6O
- 光景が鮮明に目に浮かぶ俺勝ち組
- 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:20:41.50 ID:0GEXQXmHO
- >>212
佐々木はクールだけどくろね子さんはかなり感情豊かだろ。
- 218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:20:49.40 ID:jpWmsnssO
- wktk
- 219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:28:39.59 ID:qXMtuuH6O
- 支援!
- 220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:34:10.93 ID:CPm+zy2x0
- 「……どうしたのキョン? アレ、あんなにすごいのに」
目を輝かし、俺の濁った瞳を、その澄んだ、澄みきった瞳で覗き込んだ。
だから俺は、ハルヒの肩を掴み言った。
「なあ、ハルヒ」自分の声とは思えない冷静さだった。他人事のように、俺の口は回る。
「何よ」ハルヒは俺を見つめている。目を外さずに、じっと、じっと。
「入学式にさ、お前言ったよな」
「……何をよ?」ハルヒは迷うように窓の外の巨人に目を移した。
それでこそ涼宮ハルヒだと思い、少しだけおかしくなった。
入学式、俺はあの時の事を生涯忘れない。
『東中出身涼宮ハルヒ』
後ろの奴だった。よく通る声で、そう言った。面倒くさいと思い、俺は後ろを振り向かなかった。
『ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者、殺人鬼がいたら、あたしのとこに来なさい』
俺は振り向いた。突飛な言動をした奴を眺めてやろうと思い馬鹿にするような気持で。
意思の強そうなその黒い瞳で、教室を睨んだ。その時は気付かなかった。
- 221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:37:59.20 ID:qXMtuuH6O
- ハルヒ……やはりお前のせいか
- 222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:39:06.46 ID:pmUbXuoxP
- なんでまた殺人鬼なんかを望むんだ
- 223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:39:29.32 ID:rkI/E6UaO
- うお まだ残っていたのか
- 224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:40:07.36 ID:/l0486GRO
- 寝れんwwwwww
が、後悔はしない
- 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:50:30.27 ID:bZSIKjhAP
- >>222
俺達も西尾を読み、そのSSをまた読んでるだろ?
そういう事さ
- 226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 02:55:05.56 ID:0GEXQXmHO
- キョンが殺解並揃晒されちまうのか
- 227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:00:48.51 ID:CPm+zy2x0
- だから気になった。俺はこいつの事が好きなんじゃないかって思った。
だから気がない振りをして、話しかけた。
だから誘導して、団を作ればいいんじゃないか、と言ってみた。けれど好きじゃないと理解した。
だから見回りの時、くじに細工をして、俺とは一緒にならないようにした。気にならなかった。
それでも、何故かハルヒと一緒にいたかった。そして離れたかった。明らかに矛盾していた。
それ以前から矛盾していた。ずっと、ずっと、ずっと、ずっと矛盾していた。
だから見ない事にしていた。自分を見ない事に決めていた。
けれど、もう駄目だ。
「なあ、ハルヒ。実はさ、俺人殺しなんだ」俺は告げた。
ハルヒは機械のように停止した。そして、遅れて俺に視線を戻した。
「……あんた何言ってんの?」
「お前は殺人鬼を望んだろ?」俺は机に手を ヌりうって倒れた。しばらく痙攣していたが、やがて動かなくなった。
「ふむ、殺したいって思ってた奴でも、やっぱりこんなもんか」二度目ならではの意見だった。
外はの光景全ては、青い光に包まれそうになっていた。俺は窓から、ひび割れた空を見つめた。
そうしていつの間にか、この世界は終わった。
- 228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:04:38.73 ID:b24GkkjbO
- 支援
- 229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:05:58.31 ID:UoZ3lF1+O
- 殺った!第三部完ッ!
とはいかない。
支援
- 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:08:06.11 ID:rkI/E6UaO
- 姫ちゃんのときもこんな感じで驚いたなぁ
清々しいくらいにみんな死ぬからな
- 231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:11:06.09 ID:Fjc4yW+9O
- あぁそうそう、姫ちゃん
お疲れ様
- 232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:18:19.89 ID:qXMtuuH6O
- 終わり、か……?
- 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:20:28.33 ID:0GEXQXmHO
- あの策士のようにさくっとバラバラに……
- 234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:27:42.73 ID:rkI/E6UaO
- ク
- 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:29:22.23 ID:CPm+zy2x0
- その後の事を少しだけ語ろう。そのまま世界の全ては崩れ、空はひび割れた。俺は微妙に安穏たる気持ちで空を眺めていた。
何故かはわからないがPCの起動音が俺の耳に届いた。振り向くとディスプレイの光が再び点いていた。
俺はハルヒの死体を邪魔にならないところに転がし、再び椅子に腰かけた。ディスプレイには先程と同じように、YUKI.N>の文字が並んでいた。
YUKI.N>みえてる?
『どした?』
YUKI.N>このケースは非常に珍しいので、あなたには敬意を表し教えておきたい。
『ああ、めんどくさいから俺で何人目の俺かだけでいいぞ』
YUKI.N>ばれてた?
『……ばらしてただろ、普通に』
YUKI.N>てへっ
『てへ、じゃない』
YUKI.N>今回のケースで40527回目。そして、あなたの人格は二度と使用される事はない。この世界の終了と共に破棄される。
『……すげえ多いな。そんじゃ参考までに教えてくれ、次はどんな人格なんだ?』
YUKI.N>いたって普通の性格。特殊な能力も持たない、完全な凡人。涼宮ハルヒに何をする訳でもなく、流されていくような人間。
そろそろ時間。ではさようなら。
『ふうん。大変そうだな、俺。次の俺に頑張ってもらってくれ』そうして、俺の意識は途切れた。
恥ずかしい告白大会しようぜ。実は俺、このSS何も考えてなかったんだぜ! というわけで、ここまで付き合ってくれた人ありがとう。ついでに書くのが糞遅くて正直すまんかった。
- 236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:33:01.30 ID:JKawFlzIO
- それは知ってる
乙
- 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:33:54.56 ID:bZSIKjhAP
- そもそもが乗っ取りというか即興だもんな
良くやった乙GJ
- 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:34:02.43 ID:J4iE9XjpO
- >>235
>このSS何も考えてなかったんだぜ
知ってます。乙
- 239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:34:11.59 ID:Fjc4yW+9O
- ダミーのシステムを走らせてたようなもんか
仮想OSだな
このあと原作に繋がると?
まぁ色々乙! SCN規制が無ければPCで支援できたんだがな
ついでに書きたかった
- 240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:36:17.89 ID:lCdaFscu0
- なんか昔立てたSS思い出して背筋ゾクっとした
なにこれこわい
- 241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:38:48.95 ID:qXMtuuH6O
- >>1ちゃんだけは解放してあげる
「>>1ちゃん、乙」
- 242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:44:17.67 ID:pmUbXuoxP
- >>235
あたしも嫌というほど知っている
乙だ
- 243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 03:55:42.43 ID:UoZ3lF1+O
- まずこのスレを立てた>>1に感謝する。
そして>>235に最上級の乙を!
- 244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 04:03:17.60 ID:rkI/E6UaO
- おつかれ
- 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 05:06:11.73 ID:J4iE9XjpO
- 読み直してみたけど、微妙にどうとでもとれる伏線ばっかで面白かった
- 246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 05:43:38.95 ID:ICNlS2VrO
- 乙
これから読むのでほし
- 247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 06:24:47.63 ID:qXMtuuH6O
- おっと
- 248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 06:56:52.38 ID:6czbOqw4O
- ほ
- 249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 07:18:04.08 ID:9G+hXbjq0
- おつ
- 250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 07:19:03.83 ID:iaEJ0BPnO
- 西尾は読んだことないけど面白かった。>>1乙です。
- 251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 07:42:20.27 ID:OVfovikhO
- いってらっしゃいませ、ご主人様。
お帰りを心よりお待ちしております。
次回作に期待!乙でした!
- 252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 07:56:39.07 ID:OkHGtWTRO
- 今読んだ乙だよ
- 253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 08:04:54.67 ID:SCWYExpCO
- 次は北高に汀目俊樹君が転校してくる話だな
- 254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 08:44:38.38 ID:J4iE9XjpO
- 次はくろね子さんが副乳になる話だな
- 255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 08:48:32.89 ID:bZSIKjhAP
- キズタカが眉毛ズを使役する話が読みたいです
- 256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 09:05:13.31 ID:qXMtuuH6O
- a
ge
- 257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 09:15:07.35 ID:6OVk5kDmO
- 傑作だな
- 258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 09:19:22.49 ID:/l0486GRO
- 面白かったぜ
乙
- 259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 09:27:04.25 ID:P4oBNVOH0
- 乙
しかしこのスレタイはワクワクさせられるな
誰かキョンが零崎零識になる書いてくれないだろうか
話しは浮かんでも俺には西尾や谷川のような文が書けん
- 260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 09:50:15.69 ID:0GEXQXmHO
- >>259
大丈夫だよ、そもそもみんな書けんから
さあ早くその妄想をここに垂れ流せ。
- 261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:10:40.65 ID:P4oBNVOH0
- 残念ながら俺は今から夜の12時まで仕事なんだ
誰かが更なる物語を始めてることを願って出かけるぜ
- 262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:26:19.15 ID:0GEXQXmHO
- >>261
そうか、それはすまなんだ
しかし零崎零識をキョンにするということは人識の親父になるという訳か
- 263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:27:17.98 ID:U6/3t3YOO
- >>235
今更だが、乙。面白かったぜ
>>259
零崎零識じゃ人識のとーちゃんになっちまうよ
- 264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:44:29.31 ID:qXMtuuH6O
- それはないな
- 265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:47:20.47 ID:0GEXQXmHO
- せめてキョンが新しい零崎になるとかな。
- 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 10:58:49.90 ID:TgVzH3iPO
- ハルヒ「どうしたのキョン?」
キョン「今日はちょっと寝不足でな」
ハルヒ「アンタねぇ、あんな夜遅くまで起きてるからそんなことになるのよ」
キョン「あんな夜遅くに電話をかけてきて、あんな夜遅くまで話し続けたのはどこのどいつだ」
ハルヒ「それでも私は眠くないわよ!」
キョン「あーハイハイ、そうですね」
ハルヒ「ちょっとキョン!どこに行くのよ!」
キョン「保健室だよ。寝てくる」
ハルヒ「キョン!まったくもう・・・。あとでお仕置きね」
- 267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:06:46.63 ID:TgVzH3iPO
- 保健室。とは言ったものの、俺はきっとあそこでもゆっくりと惰眠を貪れはしないだろう。
なぜなら、保健室には常にヤツがいるからだ・・・。
そんなことを考えながら、俺は保健室の扉を開く。
ガラッ
キョン「失礼します」
病院坂「おやおや、これはこれは。正に珍しい人物が訪れたものだ!
やぁ、これは一体どうしたことかな?まさか体調でも崩したかい?よもやサボリに来たとは言わないだろうね?
まさか私に会いに来てくれたのかな!?なんと嬉しいことだ!こんなに嬉しいことは他にないよ!
今日というこの素晴らしい日を、私の秘密の日記帳に記して一生の宝物にしたいくらいだ!」
あー、やかましい。
病院坂黒猫か。
やはり、ここでもぐっすり睡眠とはいきそうになかった。
- 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:08:39.53 ID:TgVzH3iPO
- 黒猫の一人称は僕だった・・・
- 269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:09:56.33 ID:0GEXQXmHO
- くろね子さんだと……
- 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:11:41.68 ID:qXMtuuH6O
- >>267
つまんね
- 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:19:29.41 ID:qXMtuuH6O
- 言い過ぎた。やっぱ続けて。
- 272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:21:20.37 ID:0GEXQXmHO
- 頑張れ、書き切れば一体ちゃんを雛見沢に送り込んでいいぞ。
- 273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 11:49:53.06 ID:0GEXQXmHO
- 落としたくないなあ……
- 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:00:47.80 ID:TgVzH3iPO
- ごめん
俺、ハルヒは憂鬱までしか読んでないし
ひぐらしも綿流しまでしか知らないんだ
- 275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:04:41.93 ID:Mw6ytJRF0
- >>274
いいからさっさとかけよこのやろー
- 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:07:54.03 ID:bNmdIhqG0
- 戯言はクビシメまでがry
- 277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:12:31.84 ID:0GEXQXmHO
- >>276
貴様、萩原子荻ちゃんを要らぬと申すか
- 278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 12:54:08.27 ID:mCfOWMhEO
- >>276
ラストの方で、
もしかしたら、あれっててる子さん?
って考えるだけで最後まで読んで良かったってお萌える。
- 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 13:07:14.77 ID:vQQIbvpfO
- 舌先三寸口八丁
立てば嘘吐き座れば詐欺師
歩く姿は詭道主義
- 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 13:09:47.73 ID:8/aQVf+6O
- 杉田で再生したら意外とイケた
- 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 14:02:30.90 ID:qXMtuuH6O
- よっと
- 282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 14:18:55.21 ID:Fjc4yW+9O
- 書きてー
なんで規制…
携帯からでもいい?
- 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 14:20:14.57 ID:qXMtuuH6O
- .
- 284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 14:47:44.08 ID:qXMtuuH6O
- ..
- 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 15:14:32.68 ID:0GEXQXmHO
- >>282
書きたければ書けばいいさ
- 286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 15:41:55.41 ID:0GEXQXmHO
- 長門「…………………」
濡衣さん「 」
- 287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 16:00:30.24 ID:qXMtuuH6O
- age
- 288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 16:27:47.32 ID:Fjc4yW+9O
- >>285
じゃあ書く
と言いたい所だけどバイトだったりする
- 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 16:36:37.51 ID:qXMtuuH6O
- .
- 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 16:53:34.98 ID:UoZ3lF1+O
- 俺も今からバイトだけど、可能な限り保守る
- 291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 17:33:04.71 ID:CPm+zy2x0
- ttp://www.bakemonogatari.com/info/images/i11.jpg
マララ木さんがイケメンすぎて眼球吹いた
- 292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 17:37:20.48 ID:J4iE9XjpO
- >>291
これアニメのあれれ木さんなのか?
- 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 17:45:21.44 ID:qXMtuuH6O
- age
- 294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 18:54:02.40 ID:aIjP1ABaO
- 書き溜め中か?と思ったらバイトかw
よーしパパ張り切って保守しちゃうぞー
- 295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:13:17.07 ID:MVV8ht4E0
- 零
- 296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:29:33.56 ID:0GEXQXmHO
- 崎
- 297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:33:41.48 ID:Fjc4yW+9O
- 曲
- 298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:49:30.54 ID:UoZ3lF1+O
- 識
- 299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 19:59:52.12 ID:0GEXQXmHO
- ……なんか書くか。保守代わりに
- 300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:13:11.71 ID:7IKpYs0q0
- 超能力者という概念的な括りがあります。
それが何であり何を意味するのかを考えるのは何の得もなくそもそも面倒なのでやらないけれど、
つまるところそれは普通とは異なる、というものを何処かの誰かの何かに伝える便利な概念……ってことでいいのではないでしょうか。
これを僕の現状に当てはめるて考えみるとすれば、そうですね。……気狂い、いえ、これだと変か。
僕はこうにも冷静に思考を続け、あまつさえ下らない思惟に耽っているわけですからね。
そうですね……ミステリーなりサスペンス風なりに評せば殺人鬼、或いはサイコパス。そこらへんでどうでしょうか。
というかね、仕方がないですね、これ。どうしてなんでしょうね、こうなってしまうのは。
「うふふっ」と笑みが漏れてしょうがないんですから。いつから僕はこうなってしまったのでしょう。
別にこれは楽しいだとかそういった感情的なものからくる笑みなんじゃなくて、
「今日も一日が終わったなあ」と言ってベッドに突っ伏した時の笑み――というよりは満足感?
もしくは別段、美味くも不味くもない食事をとったあとに義務的に覚える感慨に近い……と、だいたいそんな感じなんですよね。
もっと解り易くするならトイレを限界まで我慢して、ぎりぎり一杯のところで間に合った……的な? 少し違うか。
「ようし、こんな具合でどうですか」
自分の仕事をようやく終えたとばかりに、僕は呟いてみる。眺めてみる。落ち度がないのか確認ですよ。
しかし人体を捌くのは苦手だったのだけれど、リンゴと大して変わらないもんですね。
そう、なぜか顔の皮を剥ぎたくて剥ぎたくて気が付いた時には――ついつい、やっちゃってましたし。
「すみませんね森さん。ええ、これは本心からの言葉です。偽りなしに」
と合掌してはみましたが、返答はないですよね。やっぱり。だいぶ前から口が開きっ放しだし。
それに顔中が充血しきった瞳のように真っ赤ですし、皮を剥いだトマトかホオヅキか……いやいや、ザクロ? でしょうか。
なんにせよ少々ディテールに凝り過ぎちゃいましたね。
「……さてと」
どうしましょうか。ベタに考えるのなら出頭でもするべきなんでしょうか。
でもこの人は超能力者なんだし、ここは閉鎖空間のなかなんだし、このまま放っておけばいずれ消えるんだろうし。
……ふむ、どうしましょうかね?
- 301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:14:54.98 ID:7IKpYs0q0
- 上のに雰囲気似せようとしてみたけど、やっぱちょっと違うかな
- 302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:15:59.47 ID:rkI/E6UaO
- あれ?残ってたのかよっておどろいて3度目だ
支援 やまた
- 303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:19:34.35 ID:iHAJDjVCO
- こんどは零崎一賊がでること期待してあぐ。
- 304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:20:21.96 ID:g2pq9NBVO
- やって殺れないことはない支援
- 305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:23:50.44 ID:0GEXQXmHO
- 夏も終わり、世間の季節は秋に足を踏み入れようというとき、京都はまだ夏の鬱陶しさを残していた。
「ちょっとキョン! 何ぐずぐずやってんのよ! そんなに置いてかれたいの!」
涼宮ハルヒはそう言うと、彼の襟首を引っつかみ、清水坂をずんずんと進みだした。
「おいちょっと待てハルヒ、まずは手を離してくれ、それに大体、急いだところで清水寺は逃げたりしないぞ」
あと、かなり恥ずかしい。彼等とすれ違った人々はほとんどが彼等を見て笑っている。
騒がしいこともあり、中々目立つようだ。
つまり、涼宮ハルヒはそれだけ元気いっぱいだった。
- 306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:47:06.02 ID:9Zf7QLgl0
- 支援
- 307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:48:37.22 ID:0GEXQXmHO
- 「何言ってんのよ、時間が逃げちゃうでしょ! いい? 私たちに残された時間は少ないのよ、しっかり使わなきゃ損じゃない!」
それはそうだが、今は観光に来てるんだ。急いで回る方が勿体無いような気もする。それに目的地はもうそこまで来てるんだ。だったらゆっくり観光したい。
「小泉、あとどれくらいだ」
そう言って彼は自分と同じ制服を着た、パンフレットを読んでいる小泉一樹に尋ねた。
「そうですね……、東大路通から清水寺までのこの清水坂が約1.2キロだそうですので、もうすぐだとは思いますが・・・」
「だ、そうだ、もう少しゆっくり行こう、ハルヒ。これじゃあまり観光にならん」
ふと小泉の横を見る。
そこには無言で本を読みふけっている少女、長門有希がいる。京都仕様なのだろうか。なにやら古めいた本を読んでいるので表紙を見てみると、「修学旅行殺人事件」と印刷されていた。
……彼女なりの洒落なのかも知れないが、彼女だからこそ洒落にならないので、なかなかツッコミ辛いものがあるので、ここはスルーを決め込んだ。とりあえずハルヒに見せなければそれでいい、そう彼は思った。
- 308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 20:53:50.33 ID:SosDywj9O
- Sosの俺が期待
- 309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:03:08.40 ID:CPm+zy2x0
- 出夢君が出る事を期待して紫煙
- 310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:10:40.10 ID:OkHGtWTRO
- >>309
よう、俺の代替品
- 311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:13:49.75 ID:0GEXQXmHO
- そして、その後ろ、さっきから少しずつ少しずつこの集団から遅れだして来ているのは彼らの学校の上級生、朝比奈みくるである。
さきほどから口数が少なくなり、今では「ふう…」か「ふええ…」しか言わなくなっている。
「朝比奈さん、大丈夫ですか」
そう言ってやると朝比奈は彼に向かって精一杯の笑顔を見せた。
「大丈夫です……。ありがとう、キョンくん」
彼は今まで何とも思わなかったこの坂が急に憎たらしくなった。何故彼女をここまで追い詰めるのだろう。もう少し緩やかな坂ならいいのに、そもそもなんでこんな高い所に寺なんぞ構えて、わざわざそこに観光しなければならないのか。
「おやおや、行叡居士をも殴り倒しそうな顔をしてらっしゃいますが、それは筋違いでしょう。今すべきことは彼女を説得し、ペースを落としてもらうことでは?」
という目をした小泉に、そんなことは分かってる。と言いたげな顔で、彼は相変わらず自分の襟首をぐいぐい引っ張り続けている涼宮の説得にあたることにした。
- 312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:17:26.37 ID:Fjc4yW+9O
- バイトが終わりました
が、素直に支援
- 313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:26:34.96 ID:aIjP1ABaO
- >>312
バイト乙
ここにいたのか!さ、書き溜める作業に戻るんだ!
- 314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:37:25.43 ID:qXMtuuH6O
- age
- 315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:40:11.27 ID:SosDywj9O
- (^^)(>_<)(-.-;)(^O^)/(+_+)(*_*)(#^.^#)
- 316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:42:09.94 ID:Fjc4yW+9O
- >>313
ん、少し書き溜めながら
飯食ってくる
- 317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:48:20.57 ID:aIjP1ABaO
- >>316
wktkしながら待ってる!!
- 318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 21:49:27.56 ID:0GEXQXmHO
- そんなわけで
涼宮を説得し、朝比奈を休ませるため、彼等は坂の途中いくつも並んでる土産物店の一つに入っていた。
「しかし、不思議なものですね」
土産を物色している女性三人を男二人で眺めていると、小泉は暇つぶしのように彼に話かけた。
「朝比奈さん達二年生が修学旅行というのならまだしも、僕達一年生も一緒とは、ね…北高で始めてのことじゃないでしょうか」
白々しい、そう彼は思った。どうせ今回もお前が一枚噛んでるんだろう、と。
「今回もまた何か仕組んであるんだろ? いつかの無人島みたいに」
「いいえ……我々がしたのは[ここまで]なんです」
小泉の目が鋭くなり、声を抑えつつ、話し出す。
「この地なんですが……どうも我々は介入出来ないようなんです。大きな、とてつもなく大きな、それこそ世界全体が関わっているような、そんな力が、この地にはあるそうなんです」
それなら日本全部がその大きな力とやらに包まれてるだろう。何故この京都だけなのか。
「分かりません。そして、これからのことも……全く……」
「正直不安でたまりませんよ」と小泉はおどけてみせた。
「ですので、今回の僕は何があろうとも手助けすることは出来ません。ここではただの高校生ですので、頼るなら長門さんにどうぞ」
そう言って小泉は三人組を眺める。正確には涼宮ハルヒを、眺める。
「……何も無ければいいがな……」
彼がそう言うと、小泉も「ええ」と頷いた。
- 319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:04:20.20 ID:qXMtuuH6O
- 危ね
- 320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:15:43.64 ID:OkHGtWTRO
- 続きが気になる
- 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:35:25.85 ID:0GEXQXmHO
- 「君達、修学旅行生か?」
急に、彼と小泉に後ろから誰かが声をかけた。
二人揃って振り返る、と、そこには女性が立っていた。
甚平を羽織り、長めの髪を後ろで束ねている。なかなかどうして、美人な女性だった。
「ええ…、まあそうですが…何か」
返事を返す小泉に、彼は、なんでお前が応えてるんだよ俺に先行させろよと思ったが、ここは堪えておくことにした。
「いや、別に、何か良くない顔をしてたからな、何かの縁だと思って声をかけた、ここで土産を買うのか?」
「いえ、ちょっとした休憩にと…、あ、あそこにいる三人の付き添いです」
そう言って小泉はまだ土産を物色している三人を指差した。
甚平の女性は三人を見て「ふむ、賑やかなものだ」とだけ言った。
「もしかして、ここの店員さんですか?」
取り合えず何か喋っておこう、そう彼は思い、質問してみた。
すると甚平の女性はバツの悪そうに、だがあっさりと
「いや、今クビになった」
と言った。
「……」
どうすんだよ……。
どうするんだよ! お近づきになろうとしたら遠ざかるなんて思わなかったんだ! 小泉も「やってしまいましたね」みたいな顔をするなよここでリカバーするのがお前の役目だろ!
「客と喧嘩してしまってな」
「はあ……」
「フリーターというのは何処も厳しいものだな」
聞きたくない。彼は全く聞きたくなかった。
「君達もこんな風にはならない事だ」
そういって甚平の女性は「では、また縁があればな」と、坂を降りていった
- 322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:38:53.98 ID:jpWmsnssO
- みいこさん!
- 323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:39:14.32 ID:lyTRJwn4O
- キタ━━(゚∀゚)━━!!!
- 324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:40:31.34 ID:qXMtuuH6O
- 古泉が正解な
- 325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 22:52:55.98 ID:8Wfes3Ln0
- あたし、が正解な
- 326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:08:31.35 ID:MVV8ht4E0
- スッパマン、が正解な
- 327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:11:23.96 ID:L3S6anyrO
- キョンは何識なんだ
- 328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:12:38.25 ID:CPm+zy2x0
- さ、君の番だオービーくん
- 329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:12:46.70 ID:0GEXQXmHO
- 「さーて、それじゃあまたしゅっぱーつ!」
そんな元気な涼宮とは反対に、彼の気分は最悪なものだった。
「キョンくん、大丈夫ですか……?」
朝比奈が彼に声を掛けるも、立ち直る気配は全く無い。
「いいのよみくるちゃん、そいつは放っとけば勝手に元に戻るでしょ、どーせくだらないことやってたのよ」
そんなことないと彼は言いたかったが、よく考えてみると「ナンパして墓穴を掘って失敗」した訳だから、確かにくだらないかも知れない。
「いい! キョン! いつまでもそんな調子だったら清水の舞台から突き落とすわよ!」
そう言って、涼宮は彼の手を引っ張ってまたもずんずんと坂を上っていく。
そんな涼宮を見て、彼は少し気が紛れた。取り合えず、坂が終わるまでにさっきのことは忘れよう。
まだ飛び降りたくないからな。
- 330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:14:46.64 ID:Fjc4yW+9O
-
「私の弟になる気は無いか?」
見慣れた町並み、夕日も沈んで
俺の視界は月と星と街灯で保っている。
そこに突如現れる細く長く高い男性。
「僭越ながら一部始終を見ていた」
生臭い鉄の匂い。なんて遠回りに伝えてみたところで結果は変わる訳も無く。
ただただ生々しく痛々しく仰々しく苦々しい死体が、血みどろが広がっている。
誰の所為? 俺の所為? いや違う筈だ、そう思いたい。
男は俺の心を読んだように、歌うように言葉を紡ぐ。
「そうだ君は悪くない、その通りだ」
細長いシザーハンズが俺に近付いて来る。
嫌に心に響く声は、俺に浸透していく。
「君の名前は?」
「…まともに呼ばれた事の無い苗字と名前が一つずつ、一番呼ばれるのはキョン」
「そうか…。で、私の弟になる気はないかな?」
- 331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:18:23.41 ID:Fjc4yW+9O
- >>330
俺の後ろにはコンクリート塀と死体が紅く佇む、
俺の手元には如何なる用途の物か判断しかねるが刀の様な形状をした細いナイフ、
俺の前方には中学のころの針金で作った人形の様な人間。
はい、状況判断終了。非常によろしくない。
大体なに平然と談笑モードに入ってるんですかねこの人は?
弟にならないか? なにそれ、ロザリオでも渡せばいいんでしょうか?
「いや、正直その提案は本当にありがたいんですが
ぶっちゃけのんびりと談笑しているほど余裕が無く手ですね。
俺としては早々にこの場を立ち去ってしかるべき所に身を投じようかと」
さらに言うなればその鋏、両刃の鋏なんて初見もいい所ですが、
形状から言って絶対紙切れないじゃないですか、
一体何を切るのですか? 人?
はは、俺が言うのもなんだがこの人危険人物ですよ。
「キョン君、君は素晴らしいと思うよ。
そこの彼から凶器を奪い、一振りで首を両断。血液の噴水。
芸術点を上げよう、思い切りもいい」
「はぁ、…じゃなくてですね。あなたが誰かは知りませんが
俺はちょいとした手違いとは言え人を殺戮っちゃったので
しばらくまじめにお勤めでもしようかとですね」
- 332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:22:21.85 ID:OkHGtWTRO
- 変態針金お兄ちゃん大好きだ
- 333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:23:27.53 ID:Fjc4yW+9O
- >>331
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったね。
零崎双識、それが私の名前だよキョン君」
背広に眼鏡、ネクタイをしっかりとした
その型にはまったサラリーマンな風貌。
でかい鋏。
やたら細い体躯。
零崎双識。
「君はなにか思い違いしている、君は手違いで殺したんじゃないし
その女性も勘違いで死んだわけじゃない」
そう大げさに両手を広げる零崎さんちの双識さん、
異常なまでの長さの腕プラス鋏でこの道の端から端までを
完全に彼がその身で塞ぐ。馬鹿じゃないのかこの人。
大体あなたも思い違いしている、俺のさっきの台詞はなにも自己紹介を求めた訳じゃない。
「彼女は死ぬべくして死んだし、君もなるべくしてなった」
「…なにに?」
「零崎に、殺人鬼にさ」
- 334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:30:46.44 ID:y/gg2BYL0
- 支援!面白い
- 335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:33:02.31 ID:Fjc4yW+9O
- >>333
「いやいやいや! ちょ、ちょっと待ってください零崎さん」
「苗字だなんて他人行儀な、お兄さんと呼んでくれて構わないよキョン」
一歩こちらに歩み寄る双識さん。
そのフレンドリーさは場合によっては非常に好感を持てるもので
友好的に接してくる年上の男性(でかい鋏所持)相手に
こんな感情抱くのは俺自身も甚だ申し訳ないのだが。
…この人はなかなかにハイレベルの変態とお見受けする。
「大体、人を一人殺しただけで殺人鬼って…。人殺しではありますけど」
一人殺しただけ、不意に口からでた言葉に後から気付いたが
それに対する道徳的観念からの呵責は皆無だった。
「数は関係ないよキョン、この場合問題なのはそこじゃない」
- 336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:39:18.22 ID:0GEXQXmHO
- それから
清水寺に着いた彼等はずっと騒がしかった、涼宮が彼を清水の舞台から落とそうとしたり、それを古泉がなだめたり、寺で朝比奈さんが拍手叩いてしまったり
長門はずっと本を読んでたり、地主神社で恋占いの石で朝比奈さんが転んだり、帰りに通った公園でひたすら虫を殺していた少女を涼宮が叱り、その後一緒に遊んだり。とにかく楽しんでいた。
楽しんでいた。
ここまではずっと
なんの問題も無く、平穏だった筈だ。
ここまでは
いや、もしかすると、最初からおかしかったのかも知れない。
京都に来た。その時点で。
だけどもう、今更何を言っても、戻れないのだ。
あの平穏は、戻ってこない。
- 337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:43:17.31 ID:bZSIKjhAP
- 然り気無く崩子ちゃんktkr
- 338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:44:16.68 ID:VcKzUxGEO
- キョン「やれやれ、零崎でもおっぱじめますか」俺は射精した
- 339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:49:37.22 ID:tWmLl/DIO
- wktk
- 340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:52:39.58 ID:Fjc4yW+9O
- >>335
「例えば、君は自主的に警察にこれからいくとするだろ?
つまり自首するために、ね。するとどうだろう、
気がつくと君は警察をそのちゃっちぃナイフで殺している。
ならば一回自宅に逃げ帰ってみようか?
しかし驚き、君の帰宅をしって顔をだした家族を片っ端から殺してしまうことだろうね。
なら友人に匿って貰う? 恋人や先輩後輩に先生親戚、誰でもいい。
君はその発現したばかりの溢れる殺意に任せて片っ端から[<font color="red">ピーーー</font>]だろうね、
それは断言してもいい。君はもう殺人鬼で殺人狂だ」
断言、宣言、高らかに俺をキリングジャンキー呼ばわりする双識さん。
しかしそれを不快に思ったり、それに対し感情を高ぶらせるような無かった。
むしろ逆というか、お前の居場所はここだと手招きされるような、
そんな安堵感というか、迷っていた自分に対して答えがだされた安心感。
安全、安穏、安定、安堵、安心、安寧、安静、安泰、安楽。
ふと、この人に、遠く昔あったことがある気がした。
懐かしいような、郷愁をそそる感覚。
頭は否定する、初対面の危険人物で、しかもまずいところを見られた。
しかし心のどこかは唱え続ける、知っていると、心のそこから。
- 341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:59:49.70 ID:SosDywj9O
- 「生まれてきて」「すいません」
- 342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/08(金) 23:59:50.48 ID:aIjP1ABaO
- 待っていたよFjc4yW+9O氏(´∀`)
面白いよ!!!!!
- 343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:00:58.88 ID:rqALpYlaO
- 同時進行とか・・・もっとやれ
- 344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:05:20.20 ID:P1y+Pzo3P
- 読みづらいっちゃ読みづらいが、考えてみりゃサル避けに丁度良いかもな同時進行って
とにかくどちらもwktkだっぜ
- 345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:05:54.62 ID:pQHogdkRO
- すばらしい
- 346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:09:44.90 ID:itgStgZpO
- ミスってた
>>335
「例えば、君は自主的に警察にこれからいくとするだろ?
つまり自首するために、ね。するとどうだろう、
気がつくと君は警察をそのちゃっちぃナイフで殺している。
ならば一回自宅に逃げ帰ってみようか?
しかし驚き、君の帰宅をしって顔をだした家族を片っ端から殺してしまうことだろうね。
なら友人に匿って貰う? 恋人や先輩後輩に先生親戚、誰でもいい。
君はその発現したばかりの溢れる殺意に任せて片っ端から殺す、
それは断言してもいい。君はもう殺人鬼で殺人狂だ」
断言、宣言、高らかに俺をキリングジャンキー呼ばわりする双識さん。
しかしそれを不快に思ったり、それに対し感情を高ぶらせるような無かった。
むしろ逆というか、お前の居場所はここだと手招きされるような、
そんな安堵感というか、迷っていた自分に対して答えがだされた安心感。
安全、安穏、安定、安堵、安心、安寧、安静、安泰、安楽。
ふと、この人に、遠く昔あったことがある気がした。
懐かしいような、郷愁をそそる感覚。
頭は否定する、初対面の危険人物で、しかもまずいところを見られた。
しかし心のどこかは唱え続ける、知っていると、心のそこから。
- 347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:13:29.51 ID:zVjTjVFz0
- 同時進行をさらに増やすぜ。オーケイ?
- 348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:15:48.05 ID:P1y+Pzo3P
- >>347
十全ですわ、御友人
- 349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:16:32.88 ID:ldq/3C0nO
- > 同時進行をさらに増やすぜ。
ふん、構わん
- 350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:17:26.79 ID:p/yrERrLO
- 同時進行は歓迎だけどさすがにややこしいから各自コテつけてくれたら嬉しい
- 351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:18:12.08 ID:rqALpYlaO
- 書きたくなるのはわかるがますますわかりにくいことに
- 352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:18:24.37 ID:a0UX63+B0
- 私は仕事から帰ってきてもこのスレが残っていることをあらかじめ予測していました
- 353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:21:16.34 ID:itgStgZpO
- >>346
「あなたは何者なんですか?」
手段の一つとしてあった、"口封じに殺す"という未来に続かない選択。
思考の一つとしてあった、逃避、逃亡、逃走という何処にも続かない選択。
可能性の一つとしてあった、刃を自らに向けるという圧倒的に何も無い選択。
それら全てを捨てて俺は自らの意思で一歩目の前の零崎双識と名乗る男に、
近づいた。
そこにあったのは確信、予感めいた何か、
シックスセンスと言えば格好の良いただの勘に近い、
しかし全身の毛の一本に至るまでがそれを正答だと言っている。
俺は、知っているこの感覚を、この零崎双識という人間を、
何よりも零崎という存在、そのものを。
マインドレンデル
「私は零崎一族が一人、自殺志願、零崎双識、しがない殺人鬼さ」
「よろしく、お兄さん」
- 354 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 00:28:04.31 ID:o1tTw8YXO
- 「今日はここでおしまいですね。あとはホテルに戻ってまた明日に備えるだけです。お疲れ様でした」
色々あって、今、彼等は祇園のとある茶屋にいた。創業1897年、焼き饅頭で有名な和菓子屋らしい。
そこを彼等は今日最後の観光とし、くつろいでいた。
「それもお菓子を奢ってまでいただいて」
「だったら頼むなよ……」
清水寺を出た後、涼宮は彼に向かって
「清水の舞台から飛び降りなかったんだから、今度は飛び降りたつもりでなんか奢りなさい」
なんて滅茶苦茶なことをいい、ここの払いは全て彼持ちとなっていた。
そして、女性陣の方には饅頭が山ほど積まれ、涼宮と長門がばくばくと、朝比奈は時折り喉を詰まらせそうになりながら小さな口で一生懸命に頬張っていた。
「まあ、僕もあなたも、何の異常も無かった。そのことに感謝しようじゃありませんか」
何に感謝するんだ。俺の財布の中身を減らしていってるハルヒにか? と彼は冗談交じりに言った。
「そうですね……、せっかくの京都です。神様に、なんてどうです?」
そりゃいいな、と、彼は笑った。古泉も笑った。
「まあ縁結びの神様の下でナンパして墓穴を掘ったなんてのもなかなかの笑い話ですよね」
「なんで掘り返すんだよ!!」
- 355 名前: ◆7SHIicilOU :2009/05/09(土) 00:28:40.39 ID:itgStgZpO
- >>350
これでいいかな?
- 356 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 00:29:14.74 ID:o1tTw8YXO
- あ、>>329です
- 357 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 00:30:26.17 ID:zVjTjVFz0
-
「……………あ?」
とりあえず、状況が理解できない。
いや、理解はしている……それも違うか。疑問を感じるべき所がないのだから、理解も何もない。
いやいや、疑問は感じるべきではないのか。いやだがしかし、これは当然のことだよな……?
なにやらはっきりとしない奇妙な感覚に悩んでいる俺に、
「………説明を、求める」
長門の静かな声がかかる。
「あー……説明?」
変に冷静な感覚があるがやはり混乱しているのも確かなのだろう。
長門が何を聞いているのかが分からない。
長門の言葉をオウム返ししてしまう。
それに、長門はいつもの無表情で。
「この事態の、説明を」
俺の握っている短刀の刃を掌で受け止めながら。
「何故、貴方は」
どこか、震えているような気がする声で。
「涼宮ハルヒを、殺害したの」
ハルヒの返り血に濡れた俺に、問うた。
- 358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:31:00.87 ID:pQHogdkRO
- 死吹「わたく死も死援させていただきます」
- 359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:33:59.72 ID:p/yrERrLO
- 見やすくなったぜサンクス
- 360 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 00:34:10.10 ID:o1tTw8YXO
-
「おや、君達は昼間の……」
声がして、振り返る。
「そこには、清水坂で出会った、ポニーテールの似合う甚平を羽織ったきっぷのいい美人な女性が立っていた」
「……」
「……」
「……あれ? 君達だったろう。あそこにいたの」
そう言って、甚平の女性は彼等の前に立った。
「しかしこうして縁があるとは、世の中狭いものだ」
「……」
「……」
言いたいことはもちろんある。だが先に無礼を働いたのはこちらで、許してくれたのは向こうなのだ、こうして声も掛けて貰えたのだ。ここはスルーが一番かもしれない。
「……自己紹介、ありがとうございます」
とか思ってたら古泉が突っ込んでいた。
彼は失礼なこと言ってんじゃねえよと古泉に突っ込みたかったが、甚平の女性は普通に「応」とだけ応えてくれた。
「えー、と、ここにはよく来るんですか?」
置いていかれるのはごめんだとばかりに、彼は甚平の女性に声を掛ける。
- 361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:41:54.41 ID:P1y+Pzo3P
- モノローグが会話の一部になるキョンと、モノローグ風に会話するみいこさん
ああややこしいwwww
- 362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:45:07.64 ID:RTe2kTVK0
- ハルヒ「すーべーてーはごーっどのーず」
曲識「・・・悪くない」
支援
- 363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:46:34.02 ID:itgStgZpO
- >>353
「あぁ、そうだ」
自分が持っていたそのナイフを俺は振り返り持ち主に返す。
必要ないから。
しかし当然ながら屍は受け取ってはくれない、
仕方が無いので俺は屍の腹部の辺りにナイフを突き刺して。
「ではいこうか兄さん」
「順応が早くていいね、うん、じゃあ行こうか新しい弟君」
俺はこくりと頷いて、その場を離れる。
死体を放置しておくことも、
俺の指紋がべったりとついたナイフをそのままにしておくことも、
そもそも俺が殺したことも、誰が死んだのかもどうでもよかった。
それでも俺が足を止めたのは、なんというか、惰性。
俺がただの高校生だったころの、惰性。
「お疲れ様、長門。来世では普通の女の子になれると良いな」
ばいばい。
さようなら。
おやすみなさい。
- 364 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 00:47:32.90 ID:zVjTjVFz0
-
「いや、何故とか言われてもな」
そんなことは答えるまでもないというか、いや、聞かれて当然のことだとは思うのだが。
つい先程まで、俺達、厳密に言えば俺、ハルヒ、長門の三人で文化祭の準備をしていたのだ。
とはいえ実際のところ、ハルヒがぎゃあぎゃあ無茶を言って俺が準備をさせられて長門が本を読んでいたわけだが、
まあそんなことはどうでもいいだろう。
とにかく、部室の中に木の板といくつかの工具を持ち込んで日曜大工ならぬ放課後大工に勤しんでいたわけだ。
で、SOS団なる怪しい団体の看板になる予定の哀れな木の板に
彫刻刀代わりの短刀で奇っ怪な模様を刻み込んでいたときに、
なんとなくハルヒが視界に入ったのでその首に短刀で切り込みを入れて、
突然のことに「え? ……え?」と血を噴出させながらぼうぜんとしているハルヒの喉に一突き入れて、
そのままなんとなく長門に切りかかった、という顛末で。
「別におかしいことはないよな……
…って、ちょっと待て」
自分の言葉に自分で突っ込む。滑稽だとは思うが仕方がない。
自分でも自分が何を言っているのか分からないからだ。
- 365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:48:09.44 ID:itgStgZpO
- >>363
釘バット、といえばもうそれだけで鈍器が一発で思い浮かぶ。
細かなディティールまで鮮明にイメージできる
それは昔のヤンキー、もしくはツッパリ、もしくは不良、さらにはアウトロー、
そんなちょっと頭のネジが緩んだかむしろキツク締めすぎた反動か
中身が晴れやかに曇天になってる若人の武器というのが定番だが。
俺は自然に自重のみで硬い地面にめり込むその"釘バット"に嘆息をつく。
釘バットは通常、木製バットに釘を直接カンカンと打ち込んで完成する、
実は使い手の苦労が垣間見える装備品なのだが。
「…」
この釘バット、愚神礼賛はなんともさらに愉快な構造をしている。
持ち手からバットの本体、釘の一本に至るまでがすべて一つの鉄塊で出来ている。
重量は不明だが、少なくとも両手で持ち上げるのが一杯一杯で
これを振り回して戦闘を行うなんてのはちょっとしたスペクタクルだ
- 366 名前: ◆7SHIicilOU :2009/05/09(土) 00:49:45.89 ID:itgStgZpO
- >>363
俺はまたミスってるよ
――――
釘バット、といえばもうそれだけで鈍器が一発で思い浮かぶ。
細かなディティールまで鮮明にイメージできる
それは昔のヤンキー、もしくはツッパリ、もしくは不良、さらにはアウトロー、
そんなちょっと頭のネジが緩んだかむしろキツク締めすぎた反応か
中身が晴れやかに曇天になってる若人の武器というのが定番だが。
俺は自然に自重のみで硬い地面にめり込むその"釘バット"に嘆息をつく。
釘バットは通常、木製バットに釘を直接カンカンと打ち込んで完成する、
実は使い手の苦労が垣間見える装備品なのだが。
「…」
この釘バット、愚神礼賛はなんともさらに愉快な構造をしている。
持ち手からバットの本体、釘の一本に至るまでがすべて一つの鉄塊で出来ている。
重量は不明だが、少なくとも両手で持ち上げるのが一杯一杯で
これを振り回して戦闘を行うなんてのはちょっとしたスペクタクルだ
- 367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:51:45.31 ID:p/yrERrLO
- 3つとも面白いから困るwwwwww
- 368 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 00:53:13.74 ID:zVjTjVFz0
-
おかしい。
いや、おかしくはない。
なぜ殺した。
いや、なぜ殺さない。
殺すのはおかしいだろう。
はて、殺さないのはおかしくないか。
いや、待て。おかしい。。
なんだ。何か、分からないことでもあるか。
分からないことだらけだ。いや、重要なことがわからない。
分かりきっている。別にそれは重要なことでもないし。
はて。
さて。
――― 俺は一体何をしてるんだ?
――― そりゃお前、人殺しだろ。
ああ、合点がいった。
- 369 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 00:58:11.82 ID:o1tTw8YXO
- 「ああ、たまにな、で、今回は失業記念ということで、アパートの隣人が奢ってやるというので着いてきたわけだ」
そう言って甚平の女性は店の入り口を見ていると、男が一人入って来た。
「来たようだ、それじゃ、また縁があれば」
甚平の女性はそうして店の奥に消えていった。
そして
店に入って来たその男と
彼は
すれ違った。
「 」
「 」
彼は何かを喋った気がするし、向こうも何かを話したような気がした。
だけど彼は本当に話したかどうか解らない、おそらく向こうも同じだろう。
彼と彼は多分これからずっと会うことは無い。
もう一生会うことはない
もう二度と、そして、彼と甚平の彼女もだ。
もう三度目の縁も、起きないだろう。
だが、何かが始まるには、それで十分だった。
その後、涼宮は満足してくれたらしく、時間も遅いので、ホテルに戻ることになった。彼は財布の中身のほとんどを使い勘定を済ませ。茶店をあとにした。
- 370 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 00:59:20.06 ID:zVjTjVFz0
-
「……どうしたの」
長門が、聞いてくる。
ああ、落ち着いた今なら分かる。
無表情に見えて、困惑している。冷静に見えて、驚愕している。
そりゃあ他のやつには分からんだろうが、俺は三年近く一緒に居て、こいつの成長を見てきたわけだし。
こいつの表情の多少の変化はすぐにわかるさ。まあさっきは混乱していたから読み取れなかったが。
とにかく長門を安心させてやりたいが、
「すまん、長門」
たぶんそれは無理だ。
「俺は人殺しらしい」
自分でもいまいち意味の分からない台詞を、ごく普通の実感を根拠に口にした。
- 371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 00:59:31.37 ID:k+rvKcY5O
- なにこのカオス
もっとやれ
- 372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:03:03.37 ID:rqALpYlaO
- ちゃんと完結させてくれよ
- 373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:03:38.49 ID:P1y+Pzo3P
- なんかこう、YU-NOとかEVEとかをやってる様なザッピング感
脳味噌こねこねな感じが楽しいぜ
- 374 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 01:06:16.53 ID:zVjTjVFz0
-
ハルヒの死体を見る。
特に何の感慨も沸かない。
別に殺したかったわけでもない。
ただ殺しただけ。
長門の喉を目指していた短刀を見る。
特に何の感慨も沸かない。
別に殺そうとしたわけではない。
殺すはずだっただけ。
「なんだろうな。自分がおかしいことは分かってるんだけどな、それをおかしいとは思わない」
以前だったらこんなことをしたら自分に対して恐怖や嫌悪を感じたのではないかと思うのだが、
今はそんなものは感じないし、感じることも有り得ないと思っている。
何か、自分が別のモノになったような。
いや、自分が自分になったような。
「なにがなんだか分からないが、とにかく俺は人殺しみたいだ」
- 375 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 01:11:33.19 ID:zVjTjVFz0
-
「そう」
長門は静かに、呟いた。
「理解はできない。異常としか認識できない。けれど貴方には異常はない」
すでに立ち直ったのか、困惑の色はほとんどない。
だが、その代わりに。
「事実として。貴方は貴方として殺人鬼になっている」
どこか、悲しげな響きがあった。
- 376 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 01:17:01.03 ID:zVjTjVFz0
-
「殺人鬼、か」
かなり酷い言い様だとは思うが、とはいえ事実なのだし仕方がない。
今気付いたが短刀がさっきの位置と違う。先程から無意識のうちに長門を殺す動きをしていたようだ。
相手が長門でなければ確実に殺していただろう。
「あー……どうしたもんか」
現状は異常ではあるがおかしいことはなにもないとは思いつつ、
実際問題としてこれは大問題だと思う。
なにせ、気付かないうちに殺してしまうのだ。
今は相手が長門だからいいが、他の人間を目にしたら確実に殺してしまう。
って待て。
「しまった。ハルヒ」
どうしよう。殺してしまった。
- 377 名前: ◆7SHIicilOU :2009/05/09(土) 01:20:37.99 ID:itgStgZpO
- カオスが続きそうなのでしばらく自重します
ぶっちゃけ即興でかなり長くなりそうだしね
- 378 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 01:22:00.09 ID:zVjTjVFz0
-
これは大問題ではなかろうか。
殺してしまったのは仕方ないが、殺してしまったのは問題だろう。
なにせ人殺しだ。取りかえしがつかないし俺には普通のことだが普通は大問題だろう。
「どうしたもんか」
繰り返し呟く。
考えても仕方ないのはなんとなく気付いているが気付かないふりをして、
コンコン、と。
ノックの音でわかった。
ああ、古泉か。
中で朝比奈さんが着替えてたりしないことを確認して、
「失礼します」
古泉が扉を開いて―――
- 379 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 01:22:55.85 ID:o1tTw8YXO
- 「それで、みいこさん、何頼みます?」
「この店で一番高いものから頂こうか」
「解りました」
「……なんだ、羽振りがいいな」
「ちょっといい仕事があったんで、懐には余裕あるんですよ」
「ふむ……しかし、いいのかお前」
「……? 何がですか?」
「あの、うにーの子、家にいるんじゃないか」
「ああ、あいつはいいんですよ、あいつの僕への愛は本物ですから、この程度じゃ何も起こりません」
「…………」
「……冗談ですよ、冗談です、冗談ですってば! 帰ろうとしないで下さいよ。今家にいないんです、何でもちょっとややこしいことがあったらしくて、本家にいるんです。そんで暇だったからみいこさんを誘っただけで、やましい気持ちは全くないんです。」
「ほう……」
「それに今アパートに居るのはあいつですよ。みいこさんも知ってるでしょう」
「ん……ああ、お前の友達の……」
「です」
「変な髪の変なピアスの変な服装した可愛い男の子」
「……」
- 380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:24:39.83 ID:P1y+Pzo3P
- >>377
一旦乙
カオスなのもこれはこれで楽しかったぜ
書き溜め頼むぜ
- 381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:24:51.00 ID:p/yrERrLO
- >>377
一旦乙
続き待ってるよ
- 382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:31:29.96 ID:j99buVU0O
- 人識も登場か
- 383 名前: ◆7SHIicilOU :2009/05/09(土) 01:32:08.52 ID:itgStgZpO
- 書き溜め…あんまり期待すんなwww
正直書いてる時は他の人のを見る余裕あんまないから
いまは読に専したい
- 384 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 01:36:02.99 ID:zVjTjVFz0
-
カッ 、と。
小さな音。
「………? どうかしましたか、長門さん」
部室に入ろうとしたところを長門に止められ、
玄関で拒否られてるセールスみたいな立ち位置で長門に尋ねる古泉。
長門が扉を閉めていなければ、古泉の頭があったはずの位置に突き立っている短刀には気付いていない。
「今、この部屋に入ることは推奨しない」
「どういうことでしょうか。いえ、中で涼宮さんが着替えている、ということならば理解できますが」
未だに自分の状況を把握できていない古泉だが、
「貴方の生命に関わる」
簡潔に事実を伝えた長門の言葉に、真剣な表情になる。
「あなたが冗談を言うとも思えませんが……どういうことでしょう」
「事実。今この部屋に入れば、貴方は確実に殺される」
「……物騒な話ですね。それは、誰に」
二人の話している間に扉に歩み寄った俺は、なんとなく古泉に錐を突き出した。
- 385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:42:55.03 ID:p/yrERrLO
- キョンやべえwwwwwwwwwwwwwwww
- 386 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 01:46:45.35 ID:zVjTjVFz0
-
「古泉一樹。事態の理解はできた?」
「……いいえ、全く。どういうことか説明をお願いします。
ええ、この扉は閉じたままで結構です。腰が抜けて動けそうにないですし」
錐は古泉の眼球の奥の脳味噌一直線だったが、
またもや長門が瞬間的に閉じた扉に阻まれ古泉の眼球には数ミリほど届かなかった。
今は扉の向こうにへたりこんでいる古泉の横にでも転がっているだろう。というか閉まる扉が当たった手が痛い。
いや、そんなことを考えるその前に言うべきことがあるな。
「すまん、古泉。殺しそうになった」
「いえ、そんな軽い調子で言われても困るんですが」
「いや、殺されないでくれてよかった。ハルヒは殺しちまったから」
「………今、冗談では済まない言葉を耳にした気がしますね」
古泉の声から、安穏としたものが完全に消えた。
- 387 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 01:50:48.67 ID:o1tTw8YXO
- 最初の異変を彼に伝えたのは古泉だった。
「長門が居ない?」
京都内某所のホテルで、それは始まる。
「ええ、さっき長門さんのクラスから報告がありました。今日の最終点呼が終わり、その後、クラスメイトの方々は誰も見ていないとの事です」
現在の時刻はもう今日とは呼べないくらいの時間になっている。最終点呼が八時頃だったことから、約四時間、長門は姿を消しているという。
「それで、俺達になんの連絡もないってのはおかしいな……」
彼女がこのような自体を起こした事はあったが、前回のは彼しか気が付かなかった。だが、今回は全員が気が付いている。
「はい、つまり、何かがあってここに居ない。そしてそれには、なんの不思議な力も働いていないんです」
「?……どうしてそう言える?」
「実は長門さんを見た人がいるんです。八時以降に。ロビーのフロントの方が、北高の制服を着た人物が出ていくのを見ていたそうです」
- 388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:52:05.52 ID:P1y+Pzo3P
- 支援
- 389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 01:59:57.20 ID:nvLkISTcO
- >>43の元ネタが気になる
- 390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:00:00.27 ID:AR69RVAR0
- なんの偶然か、無駄に文章力のある奴等が一同に会しているなw
- 391 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 02:01:50.98 ID:zVjTjVFz0
-
「冗談じゃないからな」
「それは確かに、冗談ではありませんね……どういうことですか」
「どういうことも何も、俺にも良く分からないんだが、俺はどうも殺人鬼になったらしい」
「笑えないですし意味が分かりません」
どっかで聞いた台詞だ。なぜだか気持ちが良く分かる。
「俺にもよく分からん。ただ、俺はハルヒを殺して、長門を殺しそうになって、今お前を殺すところだった」
「………………長門さん」
理解を放棄したな。説明を求める対象を変えやがった。
「私にも分からない。ただ、彼は間違いなく彼であり、そして紛れもない殺人鬼」
「……どうやら僕の頭か世界のどちらかがおかしくなってしまったようですね」
なんとなく気持ちは分かるが、お前の頭がおかしいんじゃない。
俺や長門やハルヒだったモノも事態の中にいるんだから、お前が世界の中心じゃない以上お前の頭は関係ない。
「いえいえ、この世界が僕の見ている夢ではないなどと証明することはできないわけですし」
いつもの軽口が返ってくる。意外と元気だな。
「現実逃避がしたくなっているんですよ」
気持ちは分かる。今日はやけにこいつと分かり合えそうだ。
「僕の方は無理ですね。さすがに錐で目玉を貫かれそうになっては」
- 392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:02:40.97 ID:a0UX63+B0
- >>389
お前なんでこのスレにいるんだよwww
- 393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:03:13.20 ID:ud3H3G8R0
- >>389
いーちゃんと人識の会話の際に地の文であった
具体的にどこといわれると忘れた
- 394 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 02:03:54.07 ID:o1tTw8YXO
- 「この自体は大変深刻です。そして何かがおかしい」
ホテルを出て、適当な道を探索する。
「まず長門さんですが、長門さん自身は自分で出ていかれたのでしょう。そこは普通です。いや、普通と言っていいか解りませんが……
とにかく、ここは置いておきます。おかしいのは周りの方々の反応です。まず長門さんのクラスメイトですが、〔まるで長門さんがいなくなるのが普通〕なような振る舞いでした。教師も同じです。長門さんがいない事を全く問題視していない」
とにかく、広いところへ。そう思って進むと、大きな川に出た。
川にそって、歩く。
「そして、ホテルのフロントですが、こちらは更におかしい。〔誰が入ろうが出ようが容認している〕。そんな風でした。おそらく今あなたがホテルを出ても何の注意も受けないでしょう。長門さんも注意されなかったわけですから」
- 395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:11:06.65 ID:nvLkISTcO
- 言われてみればあったような気がしてきた
西尾作品って読みやすいけど面倒な文体だよな
- 396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:16:00.96 ID:p/yrERrLO
- ネウロにブリーチのオサレ成分を足せば西尾っぽい世界観になるような気がする
- 397 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 02:16:35.52 ID:o1tTw8YXO
- 川沿いをずっと歩いていると、誰かが倒れていた。
「あなたがもし出ていかれるのなら、そうすればいい、ですが、僕は行くことは出来ません。僕の任務は涼宮ハルヒに関することなんですから。彼女の元を離れることは出来ません。」
街灯がスポットライトのように、倒れている人物を照らす。
「怨まれようと仕方ないことです。申し訳ありません。ですが、僕としてはあなたに出ていって欲しいとは思いませんね。あなたは涼宮ハルヒのキーであり。SOS団の団員なのですから。」
見慣れた北高の制服。
「そういう意味では、僕は長門さんも大事な方々の中にもちろん入ります。だからあなたを無理に止めようとは思わない」
灰色のショートヘア
- 398 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 02:18:15.02 ID:zVjTjVFz0
-
残念ながら俺と古泉の間にはどうしようもない溝が生まれてしまったらしい。というか俺が作ったのか。
いきなり殺されかけたわけだし、奴の崇めている神さまを殺してしまったわけだし。
正直、親友と呼んでもいいと思っていた間柄なだけに、本当に残念だ。まあ仕方ないが。
「……それで、どうするんですか」
「ん?」
「あなたが、殺人鬼になった、というのは分かりました。いえ、理解も納得もできませんが分かりました。
それで、これからどうするんですか」
ああ。そういえばさっきはそれを考えていたんだっけか。
「どうしたもんだろうな。とりあえず殺人犯として出るところに出てしかるべき処罰を受けるべきか?」
一応常識人としての意見を言ってみたのだが。
「それは推奨できない」
「それはやめたほうがいいと思います」
ダブルで否定された。
- 399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:21:36.62 ID:pQHogdkRO
- >>389
零崎は笑って、ぼくは笑わなかった。
クビシメロマンチストの自由ウンタラな会話だな
- 400 名前: ◆nPOf42t9xA :2009/05/09(土) 02:28:02.52 ID:zVjTjVFz0
-
「現在の貴方の行動と精神状態から推測すると、
貴方が警察その他の治安機関に出向いても、貴方はそこにいる人間を無差別に殺害すると思われる」
「僕も同感です。場所がどこでも、相手が誰でも関係なく、人を見た途端に殺してしまいそうな気がしますね。
あなたが人がいるところに行くのは、誰にとっても不幸な結果が出そうです」
確かに言われてみればそうだ。
すでに何度長門を殺し損ねているのか分からないし。そこらに長門に届かなかった様々な工具が転がってるし。
「そうは言ってもな。じゃあどうすればいいっていうんだ」
人がいるところは駄目、となれば、山奥で隠居でもするしかないのか。
長門は少し考えるように黙り、
「……私の部屋に来て」
感情の読み取れない瞳で、言った。
- 401 名前: ◆tSOF7NFWbk :2009/05/09(土) 02:28:04.09 ID:o1tTw8YXO
- 「ですから、あわよくば、あなたと長門さん、どちらにも戻って来て頂きたいものですね」
「……」
「つまり、十分気をつけて置いて欲しい。そういうことです。清水坂でも話しましたが、この、京都を覆う力はとてつもなく強大です。それも一つではない。詳しくは解りませんが、複数の力が働いています」
本が好きな、ちいさな女の子。
「もしかすると、長門さんクラスの方も、その強大な力の中にいらっしゃるかも知れません。ですが。僕は本心から、あなた方に帰ってきて頂きたいと思っていますよ。
それでは、頑張ってきて下さい。涼宮さんの心配はなさらずに。ああ、もう一度言いましょう。僕は、本心から、あなた方二人に、戻って来て頂きたいです」
「……古泉、……それは」
- 402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:31:50.96 ID:jCcAYc/j0
- もうすぐ堕ちるね
- 403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 02:32:48.62 ID:j99buVU0O
- もうそんな時間か
120KB
新着レスの表示
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.htmlに切り替える